monoろぐ

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「しで打つ」用例

2023年10月28日 | 日本国語大辞典-さ行

「しで打つ」の日本国語大辞典での用例は謡曲・山姥(1430年頃)ですが、さかのぼる用例が複数あります。

 (擣衣を) 勝命法師
から衣してうつゝちのとくとくと山ひとさへもいそくなる哉
(月詣和歌集、九月)
『続群書類従 14上』130ページ

よもすから-つきにしてうつ-からころも-そらまてすめる-つちのおとかな
(秋篠月清集~日文研HPより)

 暁聞擣衣  橘為仲朝臣
明くるまでしでうつ声の絶えせぬは誰がためいそぐ衣なるらん
(和歌一字抄・下・728)