ふるえたの-ふしのみのこる-うつほきの-たてるもさひし-はたのやけやま
(新撰和歌六帖-信実~日文研HPより)
閑居木
身をかくす宿ともたのむうつほ木のむなし心をはらふ山かせ
(草根集~日文研HPより)
寄木恋
いかにせんをのへにたてるうつほ木のあな恋しともいふ方のなき
(宝治百首-真観~日文研HPより)
冬見獣
冬こもりすむうつほ木も下折れて雪野にしるきくまそ出行く
(草根集~日文研HPより)
冬動物
うつほ木を立出ててあさるあら熊もみ山の雪に身やかくすらん
(草根集~日文研HPより)
月のはつかにかすむ夕ぐれ
熊の住む空木ながら花さきて
(菟玖波集抄-救濟法師~岩波・日本古典文学大系「連歌集」)
不思議やな朽たる華の空木(うつほぎ)より、白髪の老人顕(あらは)れて、(略)
(謡曲「西行桜」~岩波・新日本古典文学大系「謡曲百番」)