monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

「方丈記」をカタカナ+漢字で

2009年07月27日 | 読書日記

 「方丈記」は元々、カタカナ+漢字で書かれているものなので、読む時もそのまま読むのがよいと思います。
 

 「カタカナ+漢字」バージョンの方丈記テキストを、青空で公開できたら面白いかも。NDL(国立国会図書館)近代デジタルライブラリーに著作権切れの「方丈記」がなかったかな?


能鑑賞(その2)

2009年07月21日 | 雑日記

 地方の能楽堂なので、お客さんもわりと少なく(ってか、定員が少ない)、すごく近くで観ることができました。
 そして、屋外のお能ってよいものだと実感…。やっぱ普通のホールの公演(=屋内)で演るのと違いますねー。風が通って木々はそよぐし、陽光は翳ったり差したりするし、背後の山が借景になってて、よかったです。
 謡とかが聞き取りやすいのも、屋外の能楽堂だから? あの天井にうまく反響してるような気がします。(単に聞き慣れただけかもしれませんが…)

 でも! 初めての時も思いましたが、舞がどーの、謡がどーのというよりも、やっぱり囃子方に意識がいってしまいます。小気味良い音のハーモニーがとても心地よかったです。あと、小鼓の打つ手が良い! 太鼓はバチを振り上げて反対の肩に持ってくしぐさが良い! 鼓を打つ指の揃え方とか、手の形が美しいとウットリしてしまいます。

 「半蔀」には作り物(=小道具/大道具?)が用いられてるけど、夕顔のツルを這わせるのはいーけど、ミニ瓢箪が下がってるのは、どーよ!と思いました。夕顔の花を介してのやりとりをやってるのに、実が生ってるのは変じゃない?

 演者の専門はそれぞれ分かれてる、とは聞いていたけど、具体的にどうなのかは、本を読んだので、ちょっとメモ……。
  シテ方~シテ、ツレ、地謡
  ワキ方~ワキ、ワキツレ (ワキは面をつけない)
  囃子方~笛、小鼓、大鼓、太鼓
  狂言方~(能の)アイ、狂言を演ず
 囃子方もそれぞれの楽器によって、流派が別なんだー。

 気楽な感じで行ったので服装もぜんぜん普段着だったんだけど、かえって良かったかも。地元の人達も大勢観に来ていて、知り合いの舞台をアレコレ話し合いながら観てるのが、能成立当時の雰囲気に近いんじゃないかと思いました。だって、きっと当時は、おめかしして行くようなものじゃなく、街の人々がヤイノヤイノ言いながら観てたんだと思うから。
 でも、せっかくだから次回は着物を着て行きたいものです。(普段着のきもののつもりで。)


ルミ・ド・グールモン

2009年07月18日 | 読書日記

  鎖 (ルミ・ド・グールモン)

あなたの思ひの鎖が、
願はくば何時(いつ)も、私の頸(うなじ)を巻いてゐるやうに。

  腕環 (ルミ・ド・グールモン)

あなたの手首のまはりを、私の手で握る、
容赦なくあなたの血の流れを堰く、
これ等二つの腕環の控子(とめがね)には、
二つの接吻の紅玉をちりばめる。

     (「月下の一群 堀口大學訳詩集」より)


芥川龍之介の詩

2009年07月17日 | 読書日記

 相聞 三

また立ちかへる水無月の
歎きを誰にかたるべき。
沙羅のみづ枝に花さけば、
かなしき人の目ぞ見ゆる。

 沙羅の花

沙羅のみづ枝に花さけば
うつつにあらぬ薄明り
消なば消ぬべきなか空に
かなしきひとの眼ぞ見ゆる

    (「芥川龍之介全集 第九巻」(岩波書店)より)


夏のきもの

2009年07月16日 | 着物/和服

 きもの(和服)を着て外出しようと、準備中。
 “夏にきものなんて、暑すぎる”と思われるかもしれませんが、案外よいものですよ。たしかに胴回りは帯を巻くので暑いですけど、襟とか裾とか袖口とかから風が通るので、意外と涼しいです。帽子はかぶれないので、日傘が必需品ですけどね。
 むしろ、冷房で寒いくらいの屋内には丁度いいかも。

 白地に織り柄の入った麻混素材のきものに、生成地の萩柄の織りの夏帯。
 きものと帯の組み合わせは、コントラストの効いた組み合わせが好きなのですが、夏は見て涼しいように、あまりコントラストをはっきりさせないで、色数も少なめに…、と思ってます。