monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

「三稜草縄(みくりなわ)」用例

2017年07月28日 | 日本国語大辞典-ま行

 「三稜草縄(みくりなわ)」という単語の用例は日本国語大辞典・第二版では、1359年の新千載和歌集からの用例が早い例ですが、もっとさかのぼる用例があります。

いまははや-とをちのいけの-みくりなは-くるよもしらぬ-ひとにこひつつ
(洞院摂政家百首・01319・為家)~日文研HPの和歌データベースより

みかくれに-ふかきさはぬの-みくりなは-つきひはくれと-ひくひともなし
(夫木抄・13622・為家)~日文研HPの和歌データベースより


「上葉」用例

2017年07月18日 | 日本国語大辞典-あ行

 「上葉(うわば)」という単語は日本国語大辞典・第二版では、『後拾遺和歌集』(1086年)の用例を早い例として挙げていますが、もっとさかのぼる用例があります。

常磐山(ときはやま)松(ゝつ)の上葉(うはゞ)もも(ゝ)みぢねば露(つゆ)も漏(ゝ)り来(こ)ぬ世(よ)にこそありけれ
(88・寛和二年六月十日 内裏歌合、十巻本、祝、善忠、37)
『平安朝歌合大成 1』642ページ

かせのまに-たれむすひけむ-はなすすき-うはははつゆも-こころおくらし
(実方集(実方朝臣集)・18~日文研の和歌データベースより)


七姫

2017年07月07日 | 雑日記

 七夕の織女の七つの異称を「七姫」と言うのだそうです。
 秋の衣を織る「秋去姫」、薫物をする「薫物姫」、蜘蛛の巣が織物に通じるところから「ささがに姫」、 天の川の異称百子の池にちなんだ「百子姫」、糸を織る「糸織姫」、 牽牛花(朝顔)にちなんだ「朝顔姫」、梶の葉に歌を書くところから「梶の葉姫」。


「葉風」用例

2017年07月04日 | 日本国語大辞典-は行

 「葉風」という単語の早い用例は日本国語大辞典・第二版では1187年ですが、100年ほどさかのぼる用例が複数あります。

しらくものかかるやまべをへだててもをぎのはかぜはふきはよかなむ
(30・斎宮女御集、198)
『新編国歌大観3』角川書店、1985年、108ページ

秋たつときゝつるからに我宿の荻の葉風のふき變るらむ
(千載和歌集~バージニア大学HPより)


古い着物の匂い

2017年07月01日 | 着物/和服

 リサイクル着物を購入することもよくあるのですが、特有の匂いがする場合があります。「自分でできるきもののお手入れ&お直し」(世界文化社、2010年)に、匂い取りテクニックが載っていました。
 大きなポリ袋に冷蔵庫用脱臭剤ときものを10日間ほど入れておくのだそうです。