monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

春に(詩:谷川俊太郎)

2022年03月20日 | 音楽

春に 谷川俊太郎

この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地から足の裏を伝わって
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
ぼくの腹へ胸へそしてのどへ
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう

枝の先のふくらんだ
新芽が心をつつく
喜びだしかし悲しみでもある
苛立ちだしかも安らぎがある
憧れだそして怒りが隠れている
心のダムに堰き止められ
よどみ渦巻きせめぎ合い
今あふれようとする

この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
あの空のあの青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
明日と 明後日が一度に来るといい
ぼくはもどかしい

地平線のかなたへと歩き続けたい
そのくせじっとしていたい
この草の上でじっとしていたい
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう


風が吹いている(いきものがかり)

2021年03月24日 | 音楽

風が吹いている 水野良樹作詩作曲 (編曲:亀田誠治。UK recorded version は編曲:井上鑑)

時代はいま 変わっていく 僕たちには願いがある
この涙も その笑顔も すべてをつないでいく

風が吹いている 僕はここで生きていく
晴れわたる空に 誰かが叫んだ ここに明日はある ここに希望はある
君と笑えたら 夢をつなぎあえたなら
信じあえるだろう 想いあえるだろう この時代を 僕らを この瞬間(とき)を

言葉にできないこと 涙が溢れること
ふるえる心で感じたすべてが 僕のいままでをつくってきたんだ
出会いとさよならとが 決意(おもい)を強くさせた
手を振り誓った あの日があるから 僕らはここにいるんだ

優しい歌 聴こえている 背中を押す言葉がある
このいのちよ この一瞬よ 誰かの光になれ

風よ吹いていけ 君とともに生きていけ
晴れわたる空が 悲しくなる日も ひとりじゃないんだ 声はそばにある
君と笑いたい 夢を分かちあいたくて
歌いあえるように 奏であえるように この時代を 僕らを この瞬間(とき)を

強さを手にするより 弱さを越えたいんだよ
守りたいものから 逃げたくないんだ つぼみはそこにあるんだ

愛しいひと 忘れはしない 胸にやどる誇りがある
このさだめよ この勇気よ 僕らの望みとなれ

風のなかにいる ここに陽はまた昇るよ
ぶつけあう日々に こたえを築こう この時代を たがいを この瞬間(とき)を

たくされたがある 歩むべき道がある はじまりのつづきを 生きている
この胸のなかに きずなはあるんだよ ずっと ずっと

風が吹いている 僕はここで生きていく
晴れわたる空に 叫びつづけよう 新しき日々は ここにある ある
風よ吹いていけ 君と夢をつなぎたい
愛しあえるだろう つくりあえるだろう この時代を 僕らを この瞬間(とき)を

LaLaLa…


鷗(三好達治作詩、木下牧子作曲)

2021年03月13日 | 音楽

鷗 三好達治

つひに自由は彼らのものだ
彼ら空で恋をして
雲を彼らの臥床(ふしど)とする
つひに自由は彼らのものだ

つひに自由は彼らのものだ
太陽を東の壁にかけ
海が夜明けの食堂だ
つひに自由は彼らのものだ

つひに自由は彼らのものだ
太陽を西の窓にかけ
海が日暮れの舞踏室だ
つひに自由は彼らのものだ

つひに自由は彼らのものだ
彼ら自身が彼らの故郷
彼ら自身が彼らの墳墓
つひに自由は彼らのものだ

つひに自由は彼らのものだ
一つの星をすみかとし
一つの言葉でことたりる
つひに自由は彼らのものだ

つひに自由は彼らのものだ
朝焼けを朝(あした)の歌とし
夕やけを夕べの歌とす
つひに自由は彼らのものだ


私の子どもたちへ

2021年03月11日 | 音楽

私の子どもたちへ 笠木透

生きている鳥たちが
生きて飛びまわる空を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
辛夷(こぶし)の花があるでしょう

生きている魚たちが
生きて泳ぎまわる川を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
野原が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
竜胆(りんどう)の花があるでしょう

生きている私たちが
生きて走りまわる土を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
辛夷(こぶし)の花があるでしょう


音楽教室からも著作権料!

2017年06月07日 | 音楽

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が、ピアノなどの音楽教室での演奏について、来年1月から著作権料の徴収を始める、というニュースに驚きです。将来的には個人教室からも徴収するらしいです。(すでにカラオケ教室は、著作権料徴収を行なっているそうです。)
 演奏会なら著作権料は当然とは思いますが、習い事なのに必要と言われても……。
 ピアノ教室での楽曲の練習の回数ごとに著作権料を支払う、というようなことになるのでしょうか?