ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

日本の中の普天間飛行場

2009-09-21 08:07:56 | Public

「普天間に飛行場なんて、じぇんじぇんいらないよ」

民主党内閣の顔ぶれが決まったというニュースを
那覇の山羊汁屋で見ていた。
「岡田さんが外務大臣で、沖縄はどうなるでしょうね」
という話の次に、
タイラさんがつぶやいた。

沖縄にある基地の広大さや飛行機の多さ。
「安保の見える丘」から見た嘉手納基地や、
佐喜眞美術館から臨む普天間飛行場。
その不自然な光景は、今まで私からずいぶん遠かったことに気づいた。
基地問題は、沖縄の問題ではなく日本の問題なのに、
関心が低かったのはなぜだろう。

米軍基地の問題は、沖縄だけでなく、基地のある日本各地で
あるはず。
座間とか、横須賀とか、横田とか、佐世保とか、、、
沖縄にフォーカスされがちなのは、
面積が広いから?住宅地に近いから?
戦争での地上戦の経験があり、占領地だった歴史があり、
日本への返還を、住民の運動を引き起こしながら勝ち取った
素地があるからではないか。

普天間飛行場の辺野古への移設や、県外移設について
民主党は「少なくとも県外移設」と言っているらしい。
新聞で、岡田さんが「沖縄に基地があるのは、占領されていたからだ」
と、「沖縄に」あることにこだわる必要はないはず、と
県外移設への意欲を示す言葉が載っていた。

タイラさんとの話は、国連に及んだ。
基地をなくし、平和を保つには、
国連の権限、威力の増大が必要、ということだったと思う。
北朝鮮が、いつ「ルール違反」をするかわからない。
今までも、今でもしているし、北朝鮮以外も
多かれ少なかれ、自国の論理でルール違反をしている。
ゲーム論で、数式で書かれていると思われる
ジレンマの世界だ。

政治家や官僚が、沖縄の住民側に寄り添いすぎれば、外交で最適解を失う危険性はあるだろう。
でも、一般住民くらいは、もうちょっと「日本の一部」と考えるべきだ。
それにしても、国防問題における平和のための技術開発ってないものだろうか。
経済成長と環境問題を、エコカー技術とかが解決する方向に向かっているように。
たとえば・・・すべてのミサイルは自国に返ってくるように
レーザーかなんかの幕を空に作るとか。
その考え方が原子爆弾を産んだと言われてしまうと
ぐうの音もでませんが。