国の来年度、一般会計予算案が公表された。
朝日新聞「92.4兆円予算案決定 首相、消費増税年明けに道筋」
日経新聞「未来かすむ「改革なき予算」 来年度予算案を決定」
読売新聞「借金頼み限界予算 一般会計92丁4116億円」
・・・
と、各新聞でそろって、批判的。
特に、税収見込み40.9兆円に対し、これを上回る国債44.3兆円を
を発行してまかなう歳入面を嘆いた論調ばかり。
「消費増税の議論は先送り」と、そろって「早く消費増税を!」という流れ。
日経新聞を含めて消費増税に、メディアが足並みそろっているのは
ここ数年ではなかった土壌で、消費増税をやった方が支持率も上がりそうな中、
歳入の改革なく、歳出のやりくりを、自民党と、ではなく自身のマニフェストと
戦いながら作った感じだ。
各社、第1面と見開き2ページ、+1ページに社説、ぐらいの大展開にもかかわらず、
「じゃあどうすればよかったの?」という考えを載せているところはほとんどない。
それこそ、新聞社の論説委員なり、学者先生たちに語らせるなりで行数を割いてほしいところだ。
毎日新聞の社説には、イギリスの例が載っていた。
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20101225k0000m070124000c.html
同じように世界的金融危機の対応策として財政出動し、財政赤字を抱えた連立政権は、
各省庁に、それぞれ歳出を25%削減バージョンと、40%削減バージョンを4年間続けたら
どうなるかを、シュミレーションしたそうである。結局、平均各省庁で19%、歳出規模を削減した。
付加価値税も上げた。
昨晩同僚とも話していたが、「要はカラーを打ち出し、これでやっていこうよ皆さん、と
呼びかけるような予算が必要。それが政治の役目だ」ということ。
おそらく、そのカラーは、社会保障以外の部分は厳しい緊縮財政とし、
「もう日本は、緊急経済対策なんかに頼らず、出口戦略を採りますよ」と
PRするものでなくてはいけなかったのでは、と。
自分の住む自治体を見ていても、政治家というのは、カラーを出すことだけが
仕事のように思える。
長期的に正解のない問題が多い中で、納税者である住民がなるべく
納得するような方向を作り出すには、「こうするときっと良くなるから、そうしましょう」と
いうカラーを作ること。
嘘八百じゃ困るから、その方向の確からしさは、メディアや学識者が意見しなくてはいけない。
先日、「はやぶさカプセル」が展示されている博物館の入り口で、小学6年生に声をかけた。
「宇宙ってどう?」と聞いていくうちに、
「宇宙にかけるお金って減らされるらしいよ」とか、
「国のお金がないからだって」「日本はホントは消費税が21%くらいないとだめなんだって
テレビで見たよ」
と話すではないか。
「財政が厳しい、消費税の議論を」なんて、小学生でもできる話。
もっと建設的な方向を、新聞で展開してほしい。
朝日新聞「92.4兆円予算案決定 首相、消費増税年明けに道筋」
日経新聞「未来かすむ「改革なき予算」 来年度予算案を決定」
読売新聞「借金頼み限界予算 一般会計92丁4116億円」
・・・
と、各新聞でそろって、批判的。
特に、税収見込み40.9兆円に対し、これを上回る国債44.3兆円を
を発行してまかなう歳入面を嘆いた論調ばかり。
「消費増税の議論は先送り」と、そろって「早く消費増税を!」という流れ。
日経新聞を含めて消費増税に、メディアが足並みそろっているのは
ここ数年ではなかった土壌で、消費増税をやった方が支持率も上がりそうな中、
歳入の改革なく、歳出のやりくりを、自民党と、ではなく自身のマニフェストと
戦いながら作った感じだ。
各社、第1面と見開き2ページ、+1ページに社説、ぐらいの大展開にもかかわらず、
「じゃあどうすればよかったの?」という考えを載せているところはほとんどない。
それこそ、新聞社の論説委員なり、学者先生たちに語らせるなりで行数を割いてほしいところだ。
毎日新聞の社説には、イギリスの例が載っていた。
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20101225k0000m070124000c.html
同じように世界的金融危機の対応策として財政出動し、財政赤字を抱えた連立政権は、
各省庁に、それぞれ歳出を25%削減バージョンと、40%削減バージョンを4年間続けたら
どうなるかを、シュミレーションしたそうである。結局、平均各省庁で19%、歳出規模を削減した。
付加価値税も上げた。
昨晩同僚とも話していたが、「要はカラーを打ち出し、これでやっていこうよ皆さん、と
呼びかけるような予算が必要。それが政治の役目だ」ということ。
おそらく、そのカラーは、社会保障以外の部分は厳しい緊縮財政とし、
「もう日本は、緊急経済対策なんかに頼らず、出口戦略を採りますよ」と
PRするものでなくてはいけなかったのでは、と。
自分の住む自治体を見ていても、政治家というのは、カラーを出すことだけが
仕事のように思える。
長期的に正解のない問題が多い中で、納税者である住民がなるべく
納得するような方向を作り出すには、「こうするときっと良くなるから、そうしましょう」と
いうカラーを作ること。
嘘八百じゃ困るから、その方向の確からしさは、メディアや学識者が意見しなくてはいけない。
先日、「はやぶさカプセル」が展示されている博物館の入り口で、小学6年生に声をかけた。
「宇宙ってどう?」と聞いていくうちに、
「宇宙にかけるお金って減らされるらしいよ」とか、
「国のお金がないからだって」「日本はホントは消費税が21%くらいないとだめなんだって
テレビで見たよ」
と話すではないか。
「財政が厳しい、消費税の議論を」なんて、小学生でもできる話。
もっと建設的な方向を、新聞で展開してほしい。