亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

売りをこなす、しかし3連休を控え休みモードの薄商い

2009年09月05日 21時50分30秒 | 金市場
「悪さが弱まったが、良いわけではない」。雇用統計の発表を受けた米財務省の財務次官補
の言葉だそうな。失業率が7月の9.4%から9.7%へ上昇、一方で雇用の減少は27万6000人減少から21万6000人の減少へ。要は悪化は続いている、でもそのペースは落ちてきたということ。見方が一致しているのは、減少が止まっても回復には時間がかかるという点。いわゆるジョブレス・リカバリー(職なき回復)を指摘する向きは多いし、労働総生産性が4-6月期は前期比年率6.6%上昇という2日発表のデータからも、それは言えそうだ。

急騰後の金市場では当然ながら利益確定の売りが断続的に続いた。雇用統計発表直後は、判断するのが難しい結果に金市場も多少の上下はあったが、3連休を控えていることもありやはり手仕舞いが先行する展開。ただし既に連休モードゆえに薄商い。その後NYの時間帯のお昼前から買い戻されコメックスの先物価格(12月もの)は1ドル安で主な取引を終了。その段階でスポット価格も991.9ドルに。しかしその後さらに買われ結局994ドル近辺と前日より高い水準で取引を終えている。しかし、これも商い薄く参考値ということ。それでも総合的には益出し売りをよくこなしたということになろう。寄せては押し返され、寄せては押し返され・・・・・・という流れのなかでこの先レンジは切り上がりへ。途中では当然ながら上下双方向に波乱あり。


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