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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

安全を求めるとコストは上がる

2014年07月25日 23時55分55秒 | 金市場

さて結局、昨夜の明暗を分けた2つの指標の内、金市場が反応したのは新規失業保険申請件数の30万件割れの方であって、新築住宅販売の減少については無視のような形になったのは、FOMC(連邦公開市場委員会)が来週に迫っているからだろう。

それにしても新築住宅販売の方は、5月のオリジナルの数字50万4000件が44万2000件に下方修正されたのは、このデータとしては過去最大の下方修正となっていた。投資目的の購入増加による値上がりと、銀行の与信管理が厳しくなっていることが販売減少に結びついたとされる。ならば、一昨日ここにリアルティ・トラストのデータとして取り上げた1-3月期の住宅購入で現金での購入が全体の43%と過去最高となったという話と整合性がある。値上がり目的の富裕層の投資対象としての購入が増えていることになる。住宅指標の今後は、FRBの政策の先行きを見据えるためにも、ますます興味深い対象となってきた。

話は変わるが、中国の食の安全問題。例の食肉処理グループ大手の米OSIの関連会社「上海福喜」の期限切れ肉問題。未だ企業倫理よりも“算盤勘定” が優先されるレベルゆえ、“やはり” と思われた方も多かろう。日本でも最近までこの手の話はあった。多いだろうと思っていたが数字を示されて改めて驚いたのは、今年の7月21日までの1年間に同社から輸入した食肉加工品の量が約6000トンに上るというニュースだった。日本でもマックやファミマなどのように直接的な取引はなくとも、間接的にここからの素材を使っている外食産業は多いのだろう。個人でも食の安全を追い求めると、コストは上がって行くことになる。


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