亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

効かぬならマイナス幅を深めればよいのか??

2015年11月26日 23時42分01秒 | 金融市場の話題
ドルが強い。強いというよりユーロが弱いというべきか。来週はイベント週。12月4日の米雇用統計への関心が高いが、イエレン議長の講演に議会証言、さらにECB理事会が週後半に重なる。ECB理事会については10月の前回理事会から次回は追加緩和に踏み切るとの見方は根強く、実際に指標もユーロ圏の消費者物価がマイナス圏に沈んだり、成長率も地表を這っている状況にある。

さすがにECBも看過できず12月の3日の理事会では追加の拡大策に踏み出すとの見方がもっぱらだ。そこで昨日ロイターが報じたのが、検討されているとされる追加緩和策の様々な手立て。既にマイナス金利となっている中銀預金金利(銀行がECBに資金を預けた際の金利)のさらなる引き下げ(マイナス金利の拡大)が予想されているが、それを一定金額以上の預金に、より大幅なマイナス金利を課す「2段階方式」が検討されているらしい。まず、これが注目された。さらに現在、(量的緩和策の手段として)各国の国債の買取りを行っているが、対象を(日本でいえば)地方債にまで拡大する案も含まれているとされる。さすがに日銀のように株のETFとかリートの買取りというわけにはいかないが、探せば手立てはあるもんだ・・・・と。

しかし、ファシリティ金利と呼ばれる中銀金利を、さらに引き下げようというのがコンセンサスのようで、それを2段階にするというのも妙案と受け止められているが、そもそも立ち位置がおかしくないか???ゼロ金利に達した段階で、金融政策が壁にぶち当たったということだったが、いまやマイナス金利に入り、その環境に疑問を挟むことなくそのマイナス幅を深めようという議論。ゼロが限界ではないなら、どこまで行くのだろう。制御不能状態に陥りつつあるようにも見える。

今夜は広島。広島、思ったより寒い。しかし、魚はうまいです。大学時代の先輩にご馳走になりました。




羽田発14時55分。富士山には雲がかかっていたものの山中湖?を含め見えました。



広島空港着陸態勢。



めばるの煮付け。



おこぜの活けつくり



牡蠣の土手鍋

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