亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

遅ればせながらの調整局面

2010年10月19日 23時58分49秒 | 金市場

何が調整のキッカケになるのかというのが焦点だった。というのは金市場の話だが、サプライズとなった本日の中国による1年金利の0.25%の切り上げ。2007年12月以来の利上げだが、緩和を放置するスタンスを切り替えた裏に物価の上昇がある。8月は前年同月比3.5%と政府が示す適正水準の上限3.0%を突破し、足元の9月のデータはさらにこの水準を上回ると見られていることもある。

中国発の引き締め策の発表に、商品市況が急落というのは以前も起きたことがある。素材分野の最大の牽引国の引き締め策はストレートに売りのイメージを引き起こす。その際には金価格も下げたが、復活もまた早かった。今回は中国が金市場のリテール分野の注目材料に座っており、以前とはさらに金市場を取り巻く環境は変わっている。


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