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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

対外純資産額 23年連続トップは(失われた20年の)日本・・ですよ

2014年05月27日 20時22分57秒 | 金市場

3連休明けのロンドンとNY市場。ウクライナの大統領選挙明けで、一応は目先のイベント通過で売られるのではとしたのだが、昨日のグローベックスでは動きはなく、今日になって売りが目立つ展開となってきた。ここで1275ドル前後のラインあるいは1270ドルを維持できるか否か。取りあえず売られるものの、いずれ買戻しの動きにまた現状復帰と読むが、果たしてどうなるか。

このあたりは週末23日金曜日の17時30分からのラジオ日経「マーケット・トレンド」にて触れました。末尾にURLを貼りますのでお聞きいただければと。なお番組中、米長期金利の話題のところで「バーナンキ」としたのは「グリーンスパン」の言い間違いです。

さて今日は、対外純資産残高が初めて300兆円を超え(325兆円)過去最高を更新したとのニュースがあった。

このデータについては、私もセミナーなどで何度も触れてきた話題なので参加いただいて記憶されている方も多いと思われる。

今回で23年連続で世界最大の債権国となったが、20年目の時から「日本は20年連続で対外純資産世界一の国にもかかわらず、国内では『失われた20年』と悲観論が蔓延しているんです・・・」と話してきた。当時は純資産額が250兆円台だったので、日本国挙げて円を250兆円ショートしている状態とも話した。だから東日本大震災の際に急激な円高が起きたのだと・・・・。大幅円安を唱える本などに、この話題は触れられていないとも話してきた。

その対外純資産が325兆円となったと。今回驚いたのは、3位のドイツの急増。かつては日本に次いで2位だったが、中国に抜かれ、さらに水を空けられていた。ユーロ圏での独り勝ち状態がこうした結果に結びついたということか。しかし、円建てで語られるこの話も、ドル建てでの比較も必要と思う。

派生的に思い出すのが、日銀の発表する資金循環の中の日米欧の個人資産の内訳があり、その総額の推移を過去十数年分見て愕然としたこと。日本にくらべ米国の伸びのすごいこと。日本の経済規模は大きいのだが、伸びてないし、それは個人の資産も同じ・・・・といって、あくまで全体の数字のはなしだが。個人間の格差が広がっているのは日本も同じで、超がつく富裕層の資産額は米国並みに伸びているのだろう。


   ラジオ日経 マーケット・トレンドa>

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