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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ベタ凪(なぎ)は続くよ、どこまでも

2014年05月26日 23時55分37秒 | 金市場

金価格の膠着状態が続いている。日頃接触のある記者氏もネタがなく困っている状態だ。貴金属というくくりでは、南アのストが長引いて相応の話題を提供しているプラチナやパラジウムもここに来て取り上げられるのは、ひとえに金市場の動きのなさがある。保有する金ETFを売って株やその他に乗り換える動きは一巡しているし、さりとてショート(空売り)を掛けて・・というほどの材料もなし。静かなのだ。

静かといえば、NY株式市場もいわゆる“沸いた”状況には見えない。しかし、史上最高値の更新を続けている。本日のNY市場は「メモリアルデー」で休みだが、週末もS&P500種平均が終値ベースで史上最高値の1900ポイント乗せで終了していた。こうした“覚めた” 上昇の際には天井をつけないというのが経験則の教えるところであって、いまだPERやPBRなどその他もろもろの指標からは割高感がないのだそうな。

しかし、企業業績もこのところ増益ではあっても、一部を除いて伸び悩んでおり、増益の背景は相変わらず人件費を含むコストカットだったり、最近盛んなのは手元の余りガネで自社株買いに走るというもの。手っ取り早く書類上の経営指標を良くしようという話。こちらは米国の事例を真似るように日本でも増えてきた。

それにしても金市場の無風状態は、相場的にはエネルギーが溜まっているわけで、上(上昇)にしても下(下落)にしてもレンジ破りの大きな動きにつながるというのがチャート分析の基礎的な知識でもある。次の注目イベントは6月のFOMC。

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