さて今夜は4月のFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録要旨の発表が注目材料となっている。FRBの出口戦略とりわけゼロ金利の解除にいたる手立てをどうするか、どのタイミングで実施するのか。実体経済の状況を見ながらの判断となるため、実際には事前に時期の予想は難しい。これまでの政策の逆バージョンゆえに混乱は起こることは覚悟の上で、それをどこまで抑えることができるか。
“混乱”には市場の過剰反応も含まれるわけで、思うのはTapering(資産買い取りの段階的な縮小)は終了できたとしても、その先のゼロ金利解除(利上げ)は簡単には行くまいということ。4兆4000億ドルにまで買い取った資産を、どうやって大きな混乱なく手放すことが出来るのかも問題となろう。これだけの規模のものを手放すには買い手が必要なわけで、時間を掛けざるを得ないのはわかる。しかし、時間を掛けるということは、その間に景気の下降循環もやってくるわけで、理屈通りには進まないのではないか。
こう考えると、確かにゼロ金利解除は金市場にとって悪材料ではあるが、起きたからといって、金の下げも限定的なものになるのではと思うのだが。現時点では1年も先のことでしょうが・・・。
あと4時間余り後に議事録公開です。金のドル建てチャートが三角保ち合いを形成してきているだけに、週末のウクライナの選挙と結果に対するロシアの反応、また来月開かれる景気見通し付きのFOMCが価格を左右するイベントということになる。
次に考えるべき事は、ドル円ですけど…