亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

(やはり)ええかげんだったギリシャ

2010年01月18日 16時54分55秒 | 金融市場の話題
今夜のNYはマーチン・ルーサー・キング記念日で休み。ギリシャ問題が思わぬ尾を引いてユーロの動きがすっきりしない。ユーロ入り前から統計データの操作など噂があったのがギリシャだが、ほんとうにその通りだったというのが昨年秋以降の流れ。結局12月に格下げに発展して今日に至る。昨年の10月に、財政赤字のGDP比を5.0%と発表していたものを実は7.7%でしたと修正。同じく09年の見通しを3.7%としていたところ12.5%でした・・・と。この問題を調べていた欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会はいわば身内にあたるが、その杜撰(ずさん)さを指摘し、信頼できないとしたという。どうも統計局の独立性が保たれておらず、政治的圧力や選挙の都合で頻繁に改ざんされているということらしい。しかし、仮に中銀がこれだったら、・・・考えるだに恐ろしい。ギリシャ政府は09年12.5%の赤字を12年には2.8%に減らす計画を策定したとしているらしいが、誰がそれを信じるのかねぇ。

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4 コメント

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そりゃそうでしょう。 (ライラック)
2010-01-18 18:33:56
ギリシャは国民の4割は公務員もしくは農業で補助金をもらっているか、生活保護世帯。
残り6割の国民で養っている状態。財政赤字も致し方なし。
大阪市も生活保護が10世帯に1件。不正自給も横行して台所事情はきびしいのは同様。
権利のみ主張して義務を果たさないろくでもない国民に成り下がったものだ。
というわけで日本の財政赤字も相当なもの。金が買われる状況はまだまだ続く。
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もうつぶれろ (kenji)
2010-01-18 20:16:21
最早勝負はあったのではないかと私は思っている。ターニングポイントは小渕内閣の時だろう。
あとは清算人が来るだけだろう。
どのような請求書だろうか?

ねえ皆さん
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こわいですね。 (のりのり)
2010-01-18 23:20:59
なにが本当なのかわからないですね~。
国家単位で国民を騙していたら、そりゃあ将来どうなるでしょう?
米国も本当に8,000トンもゴールド様を持っているのかどうか???
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他人事じゃない (いつも拝見しております)
2010-01-20 22:07:17
国家財政については去年の相次ぐ補正予算と赤字国債の大量発行が記憶に新しいと思います。日米欧ともに巨額の財政出動と金融緩和を行っています。
確かに見込みからすれば大きな変動かもしれませんが、一般的に経済主要国よりも周辺諸国経済の方が景気による振幅は大きいのは常識です。
ECBは2年前にトリプルAの格付け対象があっという間に投資不適格に落ち込んだ事実をどう考えているのでしょう。
EUを磐石な体制にしたいと思うのであればもう少し対応の仕方があると思います。こんなやり方ではPIGSだけじゃなくバルト3国から東欧全般まで火の海になるでしょう。それとも明確に線引き出来るというのならば見捨てられたヨーロッパ諸国はどうすればいいのでしょうか?大国連合であるなら拡大EUなど絵空事だと思います。どこまで内政干渉出来るか、またどこまで守ることが出来るのか早期の条約などが決められることが先決だと思います。
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