亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国の外貨準備2兆4000億ドル

2010年01月17日 22時34分34秒 | 金市場
この週末で目に付いたニュースは幾つかあった。昨日書いた金融決算に関するものがそれだが、他には中国の外貨準備。2兆3991億ドルというもの。1年間で約23%の増加。それだけ国内で人民元が供給されたという理屈になるが、その拡大テンポの速さが驚異的といえる。約4年前に日本を抜いたが今や日本の2.3倍。10年前の外貨準備は1546億ドルなので10年で15.5倍に膨れ上がったことになる。これでも未だ成長途上にあるわけで、(言うまでもないが)その需要の受け皿としての世界中の期待は高い。ただし、これでも供給過剰という側面は否めず、政府のテコ入れ策でなんとか09年は高成長を維持したということ。ひび割れた世界景気の立て直しという面で、カネのばら撒きというと米国が前面に出て将来のドル安とインフレがテーマになるが、バブルは後になるほど大きいという流れからすると、壮大なバブルが中国で形成されている途上という側面もあり関心を寄せている。

それにしても、少々金を買い増しても、その外貨準備に占める比率はむしろ下がっているといえる。昨年末12月21日に書いたが、外貨準備の急増ということで急遽国家ファンドCIC(中国投資有限責任公司)にさらに2000億ドル振り向けると英FTが報じていた。そのCICの運用責任者が、いまの金価格は高いので買えないとか言ったという。様々な意見が中国サイドにもあるので、だからどうということはないけれど。

本日は、大阪からの帰りは飛行機(JAL)にしたが、時間帯にもよるのだろうが羽田はガラガラ。空いていた。ANA側は利用していないのでわからないが、こんど機会がつくってのぞいてみようと思う。3年ほど前に伊丹では「青組側」は混んでいるという話を聞いていたのだが・・・・。それはそうと機内で新聞も置かなくなったようで驚いた。

締め切り原稿を抱えてアセアセの週末の移動だった。もう1月の後半。時間の経つのが早い。

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2 コメント

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プラチナも金同等の財産保全 (雄叫び者)
2010-01-17 22:57:37
新年も早々から景気混迷の不安の中で、政治家と役人のガサツな詰り合いで呆れて腹立たしい。
首相3名の首切りを直接厳しく学んだ筈が、馬鹿に付ける薬は無いのか同じ罠に嵌る奴では
財政破綻の難局など乗り切れない。「民主党」は真剣な体制建て直しをすぐやること!

ところで「プラチナ(自動車用触媒等含め)」ですが、アジアでは中国の活力発揮で一応の
景気回復基調でも、米国、欧州と日本が「二番底に落ちる様な金融不安感」により、価格は
2009年1月3000円程が1年後5000円を越えました。5000円以上は投機筋絡みの価格と思う。
プラチナは金同等の財産価値、宝飾用と工業用として貴重な資源である。また、これまで
世界の総生産量は「金の30分の1程度」の希少性であり、金と異なる硬度と白色系の
宝飾の魅力です。工業用としても貴重な材料であり、特に環境用として「先進国の電気
自動車やハイブリッド車等」はその目標ではあるが、今後10年間程、新興国は低価格の
ガソリンエンジン車が主体であり、自動車排気ガス浄化用としての「白金触媒部品」の
生産量はやはり増大と予想する。
米国も日本も景気回復はなかなか進まないが新興国の勢いで13億人の中国と11億人
のインド、ロシアやブラジルが牽引して徐々に不況脱出したらやはり、当分は小型車
の販売が急激に増加する。そして、プラチナの有用性・資産価値から争奪戦となる。
プラチナの価格上昇期待もあるが「財産保全価値」が「金地金」の次と確信している。

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Unknown ()
2010-01-17 23:25:33
日本の高度経済成長期はバブルとは言わないですよね。
崩壊がなかったからでしょうか?
その後に円高が訪れて、外資の株式買い~がバブルな印象です。
中国は、、、、
バブルか、成長か、難しいですねぇ~
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