注目した米5月の貿易収支は553億ドルの赤字。修正された4月の569億ドルからは2.7%の改善。事前予想値は572億ドルだったので、素直に好感されドル高、株高。為替にやや目立った動きがありドル円は110円台から112円手前まで動いた。今週に入り戻りが目立ったユーロも押し戻された。背景は圧倒的にユーロベアに傾いていたポジションが貿易収支発表を前にして手仕舞われるにしたがい戻りを見せたものの、赤字縮小を受けそれも短命に終わった様子。長期債金利が4.16%に上昇(価格下落)したのが目立つ。株は小高い。全般的につかみどころのない展開。5月は原油価格が40ドル台に落ちていたので、60ドルに駆け上がった6月は貿易収支にも影響を与えそうだ。
Bloomberg が流した“Merrill Lynch sees gold at $725”は、「メリルリンチ」、「725ドル」というeye-catchingな見出しに引かれたが、中身は金鉱株ファンドの運用責任者が2010年までに725ドルをつけるという見通しを述べたものだった。背景は中国での需要の伸びが需給を締め、それが価格に反映されるというもの。今後の経済成長から考えると同国での金需要は宝飾を中心に600トンまで伸びが期待できるとしている。
記事に登場するグラハム・バーチという名の運用責任者はかつて頻繁に来日していた時期がある。いまから10年ほど前、野村證券が当時のマーキュリー投信と組んで「ゴールド・メタル・オープン」という名の金鉱株ファンドを国内で販売したが、その際にファンド・マネジャーとして野村の営業店舗を商品説明で行脚していた。わたしも当時別件で野村證券に関係するプロジェクトがあり支店に出向いていたのだが、長崎支店で彼とニアミス状態?になったことがあった。覚えているのは、彼が羽田から長崎行きの飛行機のなかで見かけた機内誌に贈答用のメロンの記事だか広告だかがあり、その価格に驚いたというものだ。1個1万円だったと思う。それが「日本では金よりメロンの方が高い」という言葉として残り、野村店内の関係者の間で話題になった。当時金の国内価格は1グラム1300~1400円くらいだった。このファンドはメリルリンチがマーキュリーを傘下に入れたことで、今はメリルリンチ・インベストメント・マネジャーズの運用となっているが、償還期日を無期限にして今も国内で購入することができる。国内で買う場合、その資金で本体のマザーファンドに投資する形になる。以前は南ア鉱山の組み入れが多いことで知られていたが、最近はカナダ、オーストラリア、南アにほぼ均等に、プラスその他地域となっている。まぁ、当人の仕事柄、見通しにバイアスがかかるのは否定はできない。ちなみに、かのノーベル経済学者ロバート・マンデル博士は2010年までに610ドルという見通しを確か1999年に残している。
Bloomberg が流した“Merrill Lynch sees gold at $725”は、「メリルリンチ」、「725ドル」というeye-catchingな見出しに引かれたが、中身は金鉱株ファンドの運用責任者が2010年までに725ドルをつけるという見通しを述べたものだった。背景は中国での需要の伸びが需給を締め、それが価格に反映されるというもの。今後の経済成長から考えると同国での金需要は宝飾を中心に600トンまで伸びが期待できるとしている。
記事に登場するグラハム・バーチという名の運用責任者はかつて頻繁に来日していた時期がある。いまから10年ほど前、野村證券が当時のマーキュリー投信と組んで「ゴールド・メタル・オープン」という名の金鉱株ファンドを国内で販売したが、その際にファンド・マネジャーとして野村の営業店舗を商品説明で行脚していた。わたしも当時別件で野村證券に関係するプロジェクトがあり支店に出向いていたのだが、長崎支店で彼とニアミス状態?になったことがあった。覚えているのは、彼が羽田から長崎行きの飛行機のなかで見かけた機内誌に贈答用のメロンの記事だか広告だかがあり、その価格に驚いたというものだ。1個1万円だったと思う。それが「日本では金よりメロンの方が高い」という言葉として残り、野村店内の関係者の間で話題になった。当時金の国内価格は1グラム1300~1400円くらいだった。このファンドはメリルリンチがマーキュリーを傘下に入れたことで、今はメリルリンチ・インベストメント・マネジャーズの運用となっているが、償還期日を無期限にして今も国内で購入することができる。国内で買う場合、その資金で本体のマザーファンドに投資する形になる。以前は南ア鉱山の組み入れが多いことで知られていたが、最近はカナダ、オーストラリア、南アにほぼ均等に、プラスその他地域となっている。まぁ、当人の仕事柄、見通しにバイアスがかかるのは否定はできない。ちなみに、かのノーベル経済学者ロバート・マンデル博士は2010年までに610ドルという見通しを確か1999年に残している。