亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

両サイド気配りの政策内容

2014年12月18日 17時14分31秒 | 金市場

昨日ここに「問題は、結局ルーブルの暴落という波乱につながった原油の急落と国際金融の動揺の中で、それらを無視というと語弊があるが、それらに影響を受けず改善を示している国内指標に則り、利上げに向け次のステップに踏み込むのかということ」とした。

まさに記者会見でこの点に関して質問が出た。結局、原油安は米国にはプラスであって、ロシア危機はまったく飛び火しないとは言えないが、関係が薄いので悪影響は小さいとした。つまり、国内の指標に注視して政策運営を進めるということ。とはいえ、流動的な米国外の状況の中で、どれだけ米国景気がimproveできるのかを見ようということで、敢えて今後2回の会合では利上げはないと言い切った。それでも指標次第との条件はつけたが。

折衷案のような声明文だったが、むしろ市場に早期の利上げを織り込まれることを警戒したようにも見えたので、方向は利上げということ。もっとも、利上げの方向性を示せねば、ここまでの政策の自己否定につながるので、当然ながらそれが目標としても利上げ方針は必ず打ち出すのだが・・・・・

金市場は、当面、騒がしくなりそうな国際金融の現場や原油下落に関連する地政学要因の高まりに対する米国と世界経済の耐性に対して反応することになりそうだ。

両サイド気配りの政策内容だけに、如何様にも反応という感じ。


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