亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

1月には珍しくETFに動きはないが、、

2012年01月24日 21時29分29秒 | 金市場

はやくも1月も下旬に入り、このままではあっという間に2月も終わり3月ということになりそうだ。まぁ、例年のパターンではあるけれど。金価格は警戒感を伴いながら売り圧力をなんとかこなしながらのジリ高。先週末はいよいよ中国の春節休暇入りで年始の上げも一服か?との質問を受けたが、直接的な中国の買いだけで動いてきた相場ではないので、それはないでしょうと答えた。

 

昨日はETFが5トンほど減ったのが目についた。ここまで1月にしては例年になくETFに目立った動きがなかった。ここから大きな動きが出るとも思えぬが・・。昨年の1月は、連日にわたり動きがあり、おおむね減少で結局1月だけで残高は54トンも減少することになった。今年は目立った動きはこの23日の5トン減少のみ。ただしETFも残高の減少が必ずしもアウトライトの売りを意味せず現受け(現物引取り)というケースもあるようで、そのあたりが判然としないのが難しいところだ。現物が欲しい投資家なり機関がETFを保有しておき、後に現受けした場合、言うまでもなく金市場からはカネは抜けていないことになる。

 

 そういえばやはり先週末のセミナーの際の質問に、「SPDRゴールド・シェア」は、ほんとうに金を保有しているのか?という質問があった。保有していないとすると金融詐欺事件のような話だが、この類の話は一定の評論家?だかの人がそう指摘しているらしい。過去にも「8000トン超保有しているアメリカの金は、実はない」とか「中国がアメリカから買った金は偽物」とかの話があるとかで質問を受けたこともある。だいたい中国はアメリカから金をいつ買ったんだ?というところからして疑問なんだが、そうした話をしている当の“ご本人”に根拠を直接質(ただ)してもらうのがよろしかろうと……・・・。どこかの英文ブログか何かで、仕入れたネタではないか・・・と思われるが。

 

ギリシャの債務減免を巡る民間との話し合い。さすがに難航しているようで、直近の報道では21日までにまとめたいというような話があった。背景にCDSの売り手、買い手の問題が絡んでくるだけにどうなるか・・・、否、どうするのか・・・か。FOMCを前に全般は様子見という感じ。このところシルバーの強さが目立つ。USミント(米国造幣)のシルバー・コインが、年始以降売れていると。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今週の2ポイント | トップ | 本日から上海 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
金のトンデモ (老父の息子)
2012-01-25 18:34:45
その、どこかの英文ブログで仕入れて、真っ当なマスコミが取り上げない
と、「情報管制が行われているから本当だ」と決め付けるようですね。
どこかでタングステンに金メッキした偽者が出ると、今ある金塊は皆
タングステンだ、になっちゃうんだから、始末が悪い。

ところで、個人的には初めて金貨なるものを買ったのですが、確かに
眺めていると妙な気分になります。
某SHOPではお守り袋をつけてくれるのですが、本当にお守りに
使えますね。怪しい、いや、妖しいものです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事