今週の焦点は言うまでもなくギリシャ債務減免の民間との話し合いがまとまるのか、という点とFOMC。FOMCについては、政策見通しについて期間を示した金利水準の見通し公表など新たな手法を取り入れることになっている。今回は投票権を持つ地区連銀の総裁4名が、交代することになっている。昨年までのいわゆる「タカ派」と目される人3人は引き、交代人員で「タカ派」は1名(リッチモンド連銀ラッカー総裁)とされる。バーナンキ議長の運営は多少やりやすくなる・・・・かな。
2012年 FOMCメンバー(下線を敷いた部分は2012年に交代した4人のメンバー)
《ハト派》
○バーナンキFRB議長(FOMC議長)
○イエレンFRB副議長
○NY連銀総 ダドリー裁(FOMC副議長)
○ラスキン理事
○タルーロ理事
○デユーク理事
〈中立派〉
△クリーブランド連銀 ピアナルト総裁
△アトランタ連銀 ロックハート総裁
△サンフランシスコ連銀 ウィリアムズ総裁
〈タカ派〉
◆リッチモンド連銀 ラッカー総裁
ギリシャの話し合いについては、いろいろな観測が乱れ飛んでいるが、一応の合意は見るものの、最終的にはどれだけの参加者になるのか否かという部分が問われることになるのではなかろうか。合意はできても参加率が低ければ、対応策は所詮「絵に描いた餅」となる。一部報道ではドイツの保険大手「タランクス」はすでに交渉から離脱しているとされるし、ヘッジファンドの中には戦略的にギリシャのデフォルト認定を望んでいるところも多いとされる。集団強制条項の発動もありとされるが、そうなると「(保有者からの)自発的債権交換」の自発性という前提が崩れることになる。つまりギリシャ債務の減免問題は、「合意」がなっても予断を許さず。