来週は月末。注目のFOMCが予定されているが、昨夜のコモディティ市場を見ていて、否、株式市場も含め利下げを前提にしているのがわかる。しかも見通しは0.25%から0.5%というものも。この間まで引き下げるか否かではなかったか!!織り込まれたいま期待を違えると金融市場は荒れそうだが、かといってこのタイミングで0.5%の引き下げに向かうならドルの急落に繋がりかねず、それは無理だろう。どっちにしても原油の上昇に象徴される“社会コスト(こんな言い方はしないかな?)”の上昇はコストプッシュ型インフレを連想させるものゆえに無関心は装えないだろう。そこで引き下げたとして、声明文ではインフレ警戒を謳い、12月の次回会合での連続利下げの織り込みをけん制するものと思われる。米国の金融政策という面で金市場の押し上げ要因は、一時的にしろ材料出尽くしということになるのではないか。それが調整の引き金を引くなら、それもまたよし。9月に入って以降、上昇に次ぐ上昇を続けてきた金市場も一応のイベント上の節目となるが、この局面を、新たな相場はどう乗り越えるのか、またどうこなすのか。これもまた上昇過程の一形態とはいえ、可能性は非常に少ないが0.5などとなると跳ね上がってその後が荒れそうだ。見送られると、逆に奈落の(・・・深いという意味で)調整となりそうだ。
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利下げをすれば、通常なら資金が潤って株高になるのは経済の常識です。
でも市場自身がバブルを認識している場合、利下げの効果は無く、逆に株は下がり、最終的にバブルは崩壊します。
サブプライム問題が出てから1回0・5%の利下げで、ダウ平均は瞬間最高値はつけたが、安定せずに下落した。 アメリカの金融の打撃は大きく、今の頼りはITと軍隊だけだから利下げの効果期待は大きい。
FRBのグリーンスパン前議長はこれまでうまく舵取りをして、近年はインフレなき段階的利上げ、株高に成功した。
しかし公認のバーナンキ議長はあだ名が「ヘリコプター」と言われて様子が違うらしい。ヘリコプターとは、上空からマネーをばら撒くこと。つまり強力な利下げ志向だから、次回利下げも0・5%は大いにあり得る。
これでサブプライム問題を一気に清算する算段でしょうし、その道しか残されていない。これは、成功する可能性がないわけではないが、ITと軍隊のよほどの「支援」がないと無理。
この動きは欧州、日本、中国などに熟知されていて、今のグローバル経済の複雑な動きはあるのだと思います。
それではアメリカが最も得意で、確実に儲かる想定外の動きとなれば、「軍隊」しか残されていない。イラン情勢、トルコ・イラク情勢と変なことばかり起きて、石油がどんどん高くなる(金も)市場は不気味です。イスラエルは秘密爆撃はするし、北朝鮮は急に大人しくなるし、何か想定外の軍事的出来事があっても不思議でありません。
原油90ドルはもうインフレ予告の値に思えます。
株価に予見性があるとするなら、最近の日本株の下落は少し気味が悪いです。
金価格があがっても現物を円に交換するのは少し心配な状況みたいに思えてきました。
(更なる ひとりごと)
fairlaneさんは「ご挨拶すれば良かったのに」とおっしゃるけど、私はしょっちゅう見当違いな事言うから、恥ずかしくて合せる顔ないです。すみません。(顔合わせっちゃたけど…)
「もう織り込んだよ。下げないと急落だよ、混乱するよ」と、
相場をもって突きつけているようです。
反面、デフレ容認を考えてみると、金利を逆に上げますから、物価は安定しても、株価は下げ経済全体が縮小し、双子の赤字は残るので、いいことは一つもありません。
これに対し日本の場合はどうでしょう。まだデフレから脱却していないし、インフレになるとしてもそんなにひどいことにはなりません。
日本のエネルギー産業は、原油が150ドルになっても省エネ技術と円高で大丈夫です。そもそも日本はガソリン税率がバカ高い。
正直言って日本の当局はただ黙って英米の経済の成り行きを見ていればいい。そして英米への輸出量が減った分だけ、中国、ロシア向けの輸出を増やせば良いのです。こうすると貿易黒字はどんどん貯まるわけですから、輸入を倍増して国民生活を豊かにすればよいということになる。
大量に買っている米国債は中国と歩調を合わせるなど段階的に逃げの方向へシフトして、最後は塩漬け=損切りですね。
中国は、身分制度が二重になっているので今後も比較的低賃金の労働力は供給され続けるだろうし、株価の大調整があったにしても、元高と貿易黒字をバネに、思うより安定成長を続ける気がします。
所詮、経済の基本は「ものづくり」なのです。