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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

1200ドル台を維持している金価格

2016年02月18日 23時39分11秒 | 金市場

原油の4ヵ国生産リミット合意は、イランがこの話を「支持した」と伝えられ、イランの事情を汲んだ話し合いだったという部分で、どの程度イラン側の事情を汲んだのかイランがどの程度この合意に加わるのかなど不明のまま、前向きの動きが出たことを、とにかく評価・・・というような状況。イランが話し合いを支持したのは事実で、その部分は評価という意味不明の内容。もっとも、価格上昇を望まない生産者はいないわけで・・・。

なんとなくリスク・オフ気運も弱まり、株も自律反発という流れのようだが、日本株は日経平均は上昇はしているものの、かろうじて陽線という感じだし、個別株でも上昇ではあるものの陰線というものも多く、戻り売りを浴びていることをうかがわせる展開。海外も警戒感は強そうだ。

この中で金価格は1200ドルを維持している。ここに書いたように1180ドル以上、できれば1200ドル維持が好ましいと思っているが、なんとか保っている状況。先週2月11日の1日で50ドル超の金価格の上昇は、流れに乗って買いを入れる(逆の場合は売りを入れる)モメンタム系のファンド(CTA)の買いが押し上げたもの。「過熱」とか「買われ過ぎ」とは誰しも思うことで、事実、連休明けのNY市場では30ドル超の下げに見舞われた。ゴールドマン・サックスは3ヵ月後は1100ドル、年末には1000ドルとの予想を出したとか。一方で、ABNアムロは、ここまで“弱気”から“強気”に変えたとしていた。FRBまでマイナス金利に言及したことが、スタンスを変えた背景だと。

FOMC議事録は、ハト派的内容だったし、通常、議事録の内容など報じないNHKの一般ニュースまで取り上げていた。

金融市場は、次の波が来るまでの踊り場というか小康状態という感じか。。

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