亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

結果のいかんを問わず市場の振れは必至

2018年03月12日 23時11分24秒 | 金融市場の話題

先週後半、にわかに新局面入りした北朝鮮情勢。各社の精力的な取材で、その内容がこの週末にいろいろ明らかになっている。さもありなん、と思ったものに米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事があった。米東部時間の3月8日の夕刻、大統領執務室(オーバルオフィス)にてトランプ大統領を含め北朝鮮情勢についての分析と対応に関するミーティングが開かれている場で、韓国の政府高官3名が北朝鮮サイドからの会談の申し出を伝えたとされる。
そこでトランプ大統領は、即断、「わかった、応じると伝えてくれ」と言ったとされる。さらに大統領が話を続ける中で、「韓国の政府高官は信じられないという表情で顔を見合せた」という件(くだり)。伝言するほうも、このようにいきなり喰いつくとは思っていなかったということだろう。

さっそく、この週末には(北朝鮮問題と対峙してきた)歴代の大統領が成し得なかった首脳会談は、自分だからこそ実現できるのだと、ドヤ顔でスピーチしている映像が報じられていた。とにかく喝采を浴びることで自分の偉大さをアピールしたい大統領にとって、まさに渡りに船、様々な要素をチェック確認しなければならない手順をすっ飛ばして「彼にイエスだと伝えてくれ」ということに。

今回の件がうまくいかなかったら、ティラーソン国務長官は辞任するのではなかろうか、と思ったりする。全面的に北朝鮮サイド・・・というより、金正恩が折れるとは考えにくく、米国サイドがどこまで妥協点を探るかということか。どちらにしても賽は投げられたわけで、結果のいかんを問わず市場の振れは必至と思われる。

今週、NYダウは高値更新へ。

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