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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ファンドの攻勢高まる金市場

2009年05月25日 11時24分09秒 | 金市場
この週末は日本FP協会沖縄支部の継続研修会で那覇だった。梅雨入りしている沖縄地方だが、雨も昨日は少し降ったがおおむね天気は良く、土曜日はさすがに夏の沖縄という暑さだったが昨日から空気が入れ替わって北の高気圧が強まったようで、本日は湿度が低くカラッとした爽やかな梅雨時の沖縄と思えぬ晴天となっている。沖縄には1999年から2004年まで金融の勉強会が開かれ、ほぼ3ヵ月に1度の割合で来ていた。したがって比較的友人、知人は多く仕事ではあるが、皆さんに会えるのも楽しみとなっている。継続研修会は2007年以来2年ぶり。

金市場は上値のいくつかある節目を突破してきた。新規資金の流入も活発化していると同時にレンジの上限を上に抜けたことでショートカバー(売り建て玉の買い戻し)も目立っている。週末5月22日にはETF最大銘柄SPDRゴールド・シェアにも動きがあり13.5トンとまとまった増加を見ている。

やはり内部要因はインドの需要期入りが流れの転換点となったといえる。目立った増加はなくともスクラップによる津波のような供給がある程度相殺されることで基本需給に改善が見られている。そこに外部要因たる金融市場から、膨れ上がる米国財政に悲鳴を上げそうな米債券市場の揺れとそれを映すドル全面安状態が、金市場の買い要因となっている。さらに株の戻りにも一巡感が出る中で、再び収益機会を求めたファンドの動きが活発化し、金市場をターゲットにしているものと見られる。この局面で、ここでも紹介したポールソン&カンパニーのような金市場に本格参入しているファンドの存在自体が、相互の買い機運を高め触媒のような働きをしているように見える。さらにはオプション取引にからみ、その設定価格をめぐるファンド間の攻防戦が激しくなるという展開まで至るのか否か。本日は米英ともに市場はお休み。

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2 コメント

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日経一面 (wildcatsa)
2009-05-25 21:38:00
k先生、昨日の継続研修お疲れ様でした。2年ぶりの亀井節に浸り、夜の番外編まで貴重なお話を伺うことができありがとうございました。

それにしても今朝の日経一面の長期金利上昇の記事、昨日の先生の話を聞いて書いたかのような記事でびっくりです。悪い金利上昇の危惧までも。日経さんタイミング良すぎです。おかげさまで良い復習になりました。
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お疲れさまでした ()
2009-05-26 08:22:49
まぁ、市場の関心事は同じということですね。でも、おっしゃるとおり復習になっていいタイミングでした。
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