亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

GFMS

2007年09月03日 15時59分41秒 | 金市場
今夜のNYはレーバーデイの休日。今週は6日(木)にECB理事会、7日(金)雇用統計が注目だが、その前に5日(水)に米地区連銀経済報告(報告書の表紙の色からベージュブックと呼ばれる)もある。同じ5日にサブプライム問題の公聴会などというものも予定されている。ECB理事会は利上げがほぼ見送りと思われるので、むしろ上げた場合がサプライズだが、このタイミングでの波乱要因を中銀自らが作り出すこともあるまい(・・・と高を括っているわけ)。雇用統計は悪化だろうなぁ。金市場では9月13日というと来週木曜日だが、需給の調査で知られるGFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシィズ)社が需給統計の上半期の速報を発表する予定になっている。すでにWGCが8月に発表した四半期統計で需要の高まりが報じられているが、ここで再確認ということになるのではないか。インドはすでに過去最高の317トン(4-6月期)で、今年は1000トンという見方さえあるほどだ。思えば2年前のこの速報値で価格上昇にもかかわらずインドでの金需要の伸びが報じられ、珍しく需給統計に反応したファンドがNYコメックスで買い上がるということがあった。金価格が上値を取り払い、放れるきっかけになったのが、このデータだった。あれから2年。価格は230ドル上に位置している。ちょうどドイツではシュレーダーが選挙に負けてアンゲラ・メルケル政権が誕生する直前だった。

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2 コメント

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途方もない損失額 (ささやか)
2007-09-03 21:24:45
インドの事、Yahoo!ニュースにも出てました。
ルピア高で金が値下がりしてよく売れてるとか、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070903-00000005-fsi-bus_all

今日発売の「週刊エコノミスト」は中国の100人とかで中国特集ー長期保存版ーです。
1冊持っていても良さそう、と買いに行きました。
金人慶財政相って中国が大損したから、クビになったのですか?
ナンダカ途方もない金額かいてありました。
(「東洋経済」の記事だったかも)
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そういえば (Unknown)
2007-09-03 23:14:34
前に銅相場で大損して行方不明になった中国人ディーラーがいましたが・・どこに行ったのでしょうね。
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