GM、GBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)の巨額赤字は市場では織り込み済み。米国の単年度で1兆7500億ドルという巨額の財政赤字見通しも、事前に方向性を示していたこともあり動揺は招かなかった。当座は数字がどんどん大きくなる。
さらに大きくなりそうなところは政府系住宅金融への支援規模。
米政府系住宅金融ファニー・メイが10-12月期決算で252億ドルの赤字となり、通期では590億ドル(約5兆6000億円)近くの赤字を計上。政府に対し152億ドルの支援を要請とAP通信が伝えていた。昨年の春に元の地区連銀総裁が「実質的に債務超過」と発言し物議を醸したが、結局、そのとおり債務超過となった。すでに昨年9月に同社の社債(米国債に準じる格付けがなされている)が名実ともに政府保証されているため、ニュースの前面に出てこないが、政府負担はどんどん膨らむ。
そもそも昨年9月に政府の保証を公言したのは、その前に中国政府系銀行がこれらエージェンシー債を売り始め、その余波で米国債の保証料が跳ね上がるという事態があったことによる。
以下、市況
「利益確定の売りで続落」
再建中で現下のオバマ政権の難題のひとつ自動車大手GMの四半期(10-12月)決算が発表され結果は96億ドルの赤字となった。2008年通期でみると308億6000万ドル(約3兆円)の赤字。この四半期は好調だった中国などアジア地域の売上も前年同期比で51%もの減少となっていた。同社の手元資金は12月末140億ドルとされるが、10-12月期に(政府のつなぎ融資を考慮した実質で)60億ドル減少しており、いよいよ厳しい状況。3月末までに米国政府の支援の有無、程度につき判断が下されるが、支援の規模が時間の経過とともに拡大しているのが現状。
一方、英国でも大手銀RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)が2008年通期で約3兆3500億円もの(英企業としては過去最高の)赤字を計上。政府の管理下で資産売却等再建を目指すこととなった。米国でもシティ・グループへの政府出資の比率が高まる方向が予想されており、金融安定化へ向けた動きが徐々に輪郭を現している。
こうした流れは年始1月中旬以降に表面化し、すでに金市場ではそれを映してETFの残高急増に織り込まれてきた材料といえる。足元の動きは、それらが具体化し始めていることを表す。金市場のほうは、このなかで利益確定の売りや2月入り以降の急騰相場の反動もあって4日続落。噂で買って、材料の具体化で売る、流れ。NY市場のスポット価格は、一時932.10ドルまで売り込まれた後に940ドル台半ばの水準に。今週に入って動きが見られなかったETFは、ロンドン主力上場のGBSが週初から3トン程度、26日はSPDR(スパイダー)が0.31トンとわずかに増加。
26日は、オバマ大統領が中期の財政見通しを発表したが、2009財政年度の財政赤字は空前の1兆7520億ドル(約171兆円)に上るとされた。これまでの過去最大は昨年度の4590億ドル。今週は折しも米国債の大量発行(入札)が行われているのだが、発行が再開された7年債を含め無事に消化が進んでいる。この消化が進んでいることが、当座の安心感を市場にもたらしているとも言えそうだ。
さらに大きくなりそうなところは政府系住宅金融への支援規模。
米政府系住宅金融ファニー・メイが10-12月期決算で252億ドルの赤字となり、通期では590億ドル(約5兆6000億円)近くの赤字を計上。政府に対し152億ドルの支援を要請とAP通信が伝えていた。昨年の春に元の地区連銀総裁が「実質的に債務超過」と発言し物議を醸したが、結局、そのとおり債務超過となった。すでに昨年9月に同社の社債(米国債に準じる格付けがなされている)が名実ともに政府保証されているため、ニュースの前面に出てこないが、政府負担はどんどん膨らむ。
そもそも昨年9月に政府の保証を公言したのは、その前に中国政府系銀行がこれらエージェンシー債を売り始め、その余波で米国債の保証料が跳ね上がるという事態があったことによる。
以下、市況
「利益確定の売りで続落」
再建中で現下のオバマ政権の難題のひとつ自動車大手GMの四半期(10-12月)決算が発表され結果は96億ドルの赤字となった。2008年通期でみると308億6000万ドル(約3兆円)の赤字。この四半期は好調だった中国などアジア地域の売上も前年同期比で51%もの減少となっていた。同社の手元資金は12月末140億ドルとされるが、10-12月期に(政府のつなぎ融資を考慮した実質で)60億ドル減少しており、いよいよ厳しい状況。3月末までに米国政府の支援の有無、程度につき判断が下されるが、支援の規模が時間の経過とともに拡大しているのが現状。
一方、英国でも大手銀RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)が2008年通期で約3兆3500億円もの(英企業としては過去最高の)赤字を計上。政府の管理下で資産売却等再建を目指すこととなった。米国でもシティ・グループへの政府出資の比率が高まる方向が予想されており、金融安定化へ向けた動きが徐々に輪郭を現している。
こうした流れは年始1月中旬以降に表面化し、すでに金市場ではそれを映してETFの残高急増に織り込まれてきた材料といえる。足元の動きは、それらが具体化し始めていることを表す。金市場のほうは、このなかで利益確定の売りや2月入り以降の急騰相場の反動もあって4日続落。噂で買って、材料の具体化で売る、流れ。NY市場のスポット価格は、一時932.10ドルまで売り込まれた後に940ドル台半ばの水準に。今週に入って動きが見られなかったETFは、ロンドン主力上場のGBSが週初から3トン程度、26日はSPDR(スパイダー)が0.31トンとわずかに増加。
26日は、オバマ大統領が中期の財政見通しを発表したが、2009財政年度の財政赤字は空前の1兆7520億ドル(約171兆円)に上るとされた。これまでの過去最大は昨年度の4590億ドル。今週は折しも米国債の大量発行(入札)が行われているのだが、発行が再開された7年債を含め無事に消化が進んでいる。この消化が進んでいることが、当座の安心感を市場にもたらしているとも言えそうだ。
http://www.counterpunch.org/roberts02242009.html
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