ブッシュ減税の延長をほぼ丸飲みする様相のオバマ政権だが、議会の採決を経る必要があり、今のところはまだ正式決定ではない。それでも市場は景気刺激効果を先読みするかたちで2011年の見通しの組み立てが進んでいる。確かに机上では、個人消費を刺激し俄かに登場した間接的な財政支出は成長率を押し上げるということで、FRBの金融緩和策をサポートしそうだ。ならば決めた以上の量的緩和策へは進まなくてもいいのではないか . . . 本文を読む
ドル建て金価格は連続の高値更新から反落となった。バーナンキFRB議長の“効かなければ国債買い付けをさらに拡大も”というニュアンスの発言を高値更新の推進力にした前日の展開とは一転した7日の下げ。時間の経過とともに1400ドル割れを見るところまで売り込まれることになった。年末の期限切れが迫っていたブッシュ減税の延長についてオバマ政権と共和党との間で妥協策が成立。当初年収25万ド . . . 本文を読む
FRBが懸念し先月11月2-3日のFOMCでの政策決定に際し背景として指摘した環境が後のデータにより証明された・・・・・と解説できるのが先週末の11月の米雇用統計の結果となった。
今回は直前に発表された給与計算など米民間雇用サービス会社ADPのレポートが前月比で9万3000人の増加となり、雇用統計の見通しを強気にさせる根拠となった。なぜなら民間雇用者数の動向については、労働省発表 . . . 本文を読む
さて今週のメインイベント米雇用統計。雇用増おおむね14万人程度の予想のところ3万9000人の増加。今週は給与計算など雇用サービスのADPの発表した民間雇用が良かったこともあり、楽観ムードが漂っていただけに市場は改善の継続を読んでいた。
発表された数字は予想を下回っているが悲観するほどのものでもない。現実は、回復はそんなに簡単ではなく時間が掛るということだが、マーケット . . . 本文を読む
今週の月曜日29日の午後、新宿の紀伊国屋本店にいった。通貨がらみの本を買うのが目的だった。そのうちのひとつが、岩波書店のチャールズ・キンドルバーガー著の「大不況下の世界(1929-1939)」改訂増補版だった。この夏頃から品薄とは聞いていたし、ネットでは約280ページの単行本が1万数千円しているという話は知っていた。検索したところ在庫なし。調べてもらったら支店に在庫があるとのこと。ただし、取り寄せ . . . 本文を読む
11月30日のNY市場の金価格は大幅上昇。一時1390ドル台に。引き続き欧州の金融不安の広がりが投資家の関心を金市場に集めている。スペインとイタリアとドイツ国債のスプレッド(利回り格差)はユーロ導入以来の最高水準を更新。ユーロは1.3ドルを守れず支持線を破られ1.296どころへ急落。金市場は、ちょうど5月のユーロ危機時のミニ版といった様相を帯びている。つまりドル高の中でも「代替通貨」として買われる . . . 本文を読む