今週の月曜日29日の午後、新宿の紀伊国屋本店にいった。通貨がらみの本を買うのが目的だった。そのうちのひとつが、岩波書店のチャールズ・キンドルバーガー著の「大不況下の世界(1929-1939)」改訂増補版だった。この夏頃から品薄とは聞いていたし、ネットでは約280ページの単行本が1万数千円しているという話は知っていた。検索したところ在庫なし。調べてもらったら支店に在庫があるとのこと。ただし、取り寄せに7~10日掛るとのこと。そこで近くのジュンク堂に行き端末で検索照会したなら1冊アリ!!即ゲット。
1929年10月のウォール街の大暴落。その後、各種施策が功を奏し持ち直すのだが1931年当時の有力行オーストリアのクレディット・アンシュタルトが破綻してデフレが激化、恐慌状態に向かう。そこまで大暴落から20ヵ月。この夏、日経の記事で今回リーマンショックの株の暴落から20ヵ月後にギリシャに端を発するユーロ危機が起きていることを知った。歴史は繰り返す、しかし一様ではない。たまたま一致したということか?しかもイベントの比較といっても当時とは時代背景が異なるので一律に当てはめることに無理はある。それでも、ユーロの5月危機以降米国景気の減速傾向は見られた。一時は2番底まで意識に上った。この状況にバーナンキは危機感を抱き、QEⅡに邁進することとなった。当時を知りつくしているからこその行動ということだろう。警戒するに越したことはない。事態は不思議に符合する。