金ETFといえば、この世界ではポールソン&カンパニーを率いるジョン・ポールソンがここまでの最大保有者として知られてきた。この9月の金価格急落時には「ポールソンがETFを手放しているのでは」という噂が市場を駆け巡るということが起きていた。ちょうど9月は四半期末ということもありEFTの残高も減っていたことから、その真偽のほどが市場の関心事のひとつでもあったが、それが日本時間の今朝方発表されたSEC(米 . . . 本文を読む
一時は1736.6ドルまで沈んだNY金も先週は終わってみれば週足では3週連続の陽線(上昇)となった。とくに週末は11日にイタリア上院が新政権樹立に向け前提となっていた財政安定法案を可決し、ベルルスコーニ首相の辞任から新政権発足に向け動き出したことが効いた。一方のギリシャでも難航していた次期首相選びが決着しルーカス・パパデモス前ECB副総裁が連立政権の首相に就任。つまり件の2国で改革進展を思わせる政 . . . 本文を読む
10日のNY市場の金価格は、前日比32.00ドル安とユーロ圏債務問題の不透明感を嫌気するかたちでファンドの売りに大幅続落となった。
ブルームバーグは、「ギリシャの次期首相が指名されたこと」、前日に7.4%まで急騰し市場に緊張感が走った「イタリア国債の利回りが低下したこと」からユーロ圏の債務危機が深刻化する懸念が後退し金が売られたとしていた。
日替わり的な相場解説 . . . 本文を読む
難航していたギリシャの次の首相が決まったようだ。候補として名が挙がっていた一人、パパデモス前ECB副総裁とのこと。中立的という立場と、ECB内にいたことから、現在のような状況のおり適任ということだろう。ただし、政策的には国民に不人気なものを進めていくということに変りはなし。言うまでもなくベルルスコーニ後のイタリアも同じ。ギリシャの場合、このまま来年2月には選挙という日程を組んでいるが、まずは先般の . . . 本文を読む
今少し時間的余裕があるかな、と思っていたイタリア債が本日急落している。ECBによる買い支えが指摘されてきたが、あっさり7%を突破。きっかけとしては各種報道が同じ内容を流しているが、欧州の証券決済機関であるLCHクリアネットがイタリア債の取引に際しての証拠金の引き上げを発表、それが売りの引き金を引いたとされる。意味するのは、イタリア国債の信用度が落ちたということ。もともと債務の規模がGDPの140% . . . 本文を読む
1800ドル手前まで来た金価格。戻り高値を更新。後一歩で大台というところで、指し値が並んでいたという感じ。昨夜のNYでは一般取引開始後は、時間の経過とともにジワジワ上昇というパターンで8月に初めて1800ドルを突破した時とは様相を異にした。当時はいわゆるフラッシュ・トレードが流れを支配していた。今回は戻り売りをこなしながらの展開。当然ながら1800ドル手前では、売りが待ちうける。“(や . . . 本文を読む
前週は週初の為替介入から始まりFOMC、ECB理事会にG20サミット、その間のギリシャをめぐるゴタゴタ劇に米雇用統計とイベント続きの週となった。ギリシャは本日午前段階で連立内閣発足に向けて与野党が合意しパパンドレウ首相は辞任し、次期首相を巡り協議中とされる。EUおよびユーロ圏首脳会合で合意した「包括戦略」の決定事項を実行に移した上で、総選挙の方向とされる。同国財務省の発表では、来年2月19日を投票 . . . 本文を読む
連日のように金融材料になる、したがって金市場の材料になるイベントが続いている。週初から市場の波乱要因となっていたギリシャ問題だが、捨て置けぬと、パパンドレウ首相はカンヌに呼び出され、独仏首脳を中心にEU関係者とギリシャとの会談が持たれた。サルコジ、メルケルともに「何を考えているんだ!」と言わんがばかりの記者会見の様子だった。英BBCのニュースでは「ユーロの爆発はヨーロッパの爆発(サルコジ)」で元々 . . . 本文を読む
さてFOMCは報じられているように、QEⅢの実施ということには至らなかった。むしろ政策的には、前回9月の決定事項の踏襲ということになった。成長率は下方修正し、回復ペースは、「著しい下振れリスク」・・・という見方も同じ。声明文では追加的なアクションを示すことも、それを示唆することもなかった。意外にもシカゴ連銀のエバンス総裁が追加緩和に踏み切らないことを理由に反対票を投じていた。同総裁はハト派で知られ . . . 本文を読む
急な形で出た格好になったギリシャのパパンドレウ首相による国民投票の実施意向だが、ここまでの経過から考えるとそうした動きは遅かれ早かれ出たものと思われる。というのも「包括戦略」が合意され発表されたものの、その要になるのは(言うまでもなく)プラン通り実行されるのか否かという点にあるからだ。その意味からも、現時点に至るまでどう具体的にコトを進めるのかという工程表にも手が付いていなかった。・・・もっとも合 . . . 本文を読む