亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ナスダックの下げに反応鈍い金

2017年06月13日 21時26分38秒 | 金市場
さて本日からFOMCが始まる。金市場はすでに模様眺めの展開で目立った動きは見られずレンジ相場。株式市場では、ナスダックの下げが目立つ。12日の市場では、この株安のリスクオフ展開の中で、ドル安というよりも日本円買いが目立つ展開で、ドル円は109円台半ばまで下落。過去1ヵ月にわたり、こうした折には金も買われ、円高、(ドル建て)金高が並行するパターンが多く見られたが、足元で金市場には反応なし。金市場の . . . 本文を読む
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政治リスク、、、、そしてアメリカが残った

2017年06月12日 22時49分13秒 | トピック
この週末に、アレアレと思ったのが“トランプ大統領、沈黙を破りコミー証言に反論ツィート”というニュース。そもそもコミー前FBI長官が、長官職に執着し続投を願い出たかの印象を与えようとした発言が、(その会談の際の)「テープがないことを願うべき」という内容の発言だったと記憶している。これは、まずいなぁ、と思ったが案の定、あの発言がどうもカチンときたこともあって、前長官は証言への意欲を強くしたことが判明 . . . 本文を読む
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金はファンドの売り(Sell the fact)で続落。一方、ETFは8日も増加.

2017年06月09日 18時55分08秒 | 金市場
8日の3つのイベントについては、コミー前FBI長官の議会証言については、この場は静かに通過で延長戦入り。これで片付いたわけではない。8日はツィートも自粛したかたちのトランプ大統領だが、この件に関し何かツィートせずにはいられないだろう。 金の売りにつながったのが、大きな反応は見られないと思われたECB政策理事会後のドラギ発言だった。インフレ予想の下方修正は事前に流れていたとおりで、ドラギ総裁が慎 . . . 本文を読む
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注目イベント始まる

2017年06月08日 22時49分00秒 | 金市場
本日8日は、改めていうまでもないが、英国では総選挙の投票日。大陸では欧州中銀(ECB)の政策理事会。米国では、現地午前10時からコミー前FBI長官の上院情報特別委員会での公聴会が開かれる。この3つのイベントを市場は前のめりで織り込みに掛ったような展開が6日の動きで、7日はそれに対し立ち止まって再考という展開だった。いずれの市場も前日の動きに対して反落、反発そして小休止という流れとなった。今夜は、 . . . 本文を読む
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金の年初来高値更新。単なるリスクオフにあらず。

2017年06月07日 20時17分10秒 | 金市場
さて昨夜のNY金は、そのまま長期金利の低下に背中を押される形で買いが入り、4月17日の高値1297.40ドルを突破し年初来高値を更新した。終値の1297.50ドルは、昨年11月4日以来7ヵ月ぶりの高値となる。昨年11月8日の米大統領選後に生まれたトランプ新政権が掲げる大型減税やインフラ投資、規制緩和を好感した期待先行の株高、長期金利の上昇、更にドル高という、いわゆる“トランプ・ラリー”の中で年末 . . . 本文を読む
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一見無風の中で・・・ジワジワと年初来高値に迫る金

2017年06月06日 20時44分03秒 | 金市場
本日は、午前9時以降、円が全面高でドル円は110円割れ、金も買われ昨夜のNYの高値を更新し日本時間の午前の段階で1287ドル台まで買われる局面となった。5日のNY市場が、ロンドンのテロやサウジアラビア、エジプト、UAE(アラブ首長国連合)、バーレーンがカタールとの国交断絶を発表するなど、地政学リスクの高まりを意識させる出来事にも総じて金融市場は無風状態だったので、これらの動きは違和感があったが、 . . . 本文を読む
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今夜のISM非製造業、悪ければ金はもう一段高

2017年06月05日 22時14分44秒 | 金市場
結局、先週末2日は、雇用統計の結果を受けてユーロドルは昨年11月9日以来の1.1285ドルまで上昇、米国債には買いが入り利回りは一時昨年11月10日以来の2.14%程度まで急低下となった。初期反応で10ドル超跳ね上がった金は、その後も緩やかながら上値追い状態で最終的に前日比10.10ドル高の1280.20ドルで終了。高値は、1282.00ドルとなった。 週足で4週連続の陽線。水準としては4月23日 . . . 本文を読む
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5月米雇用統計の下振れを受け、金はさらに戻り高値更新へ

2017年06月02日 22時35分30秒 | 金市場
昨日のADP民間雇用の雇用者増加数25万3000人増と“上振れ”したことから(予想は18万人増)、本日のNFPつまり非農業部門雇用者の増加数の予想を上方修正するところまで 出ていた米労働省発表の雇用統計。前月比の雇用者増加数は市場予想18万人に対し13万8000人とADPとは逆に“下振れ”となった。前月4月の数字も当初の21万1000人から17万4000人に大きめの下方修正となった。このところ本 . . . 本文を読む
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5月9日の安値から反転、NY金は戻り高値更新

2017年06月01日 23時10分14秒 | 金市場
前日31日に、4月17日に記録した年初来高値(1297.40ドル)から押し目を入れ5月9日の安値(1214.30ドル)から戻りに入り、1276.80ドルの戻り高値を更新した金が、本日は売られている。ADPの(非農業部門)全米民間雇用が、市場予想17万人増のところ25万3000人の増加となったことが背景。4月は17万4000人増だった。4月には20万人割れとなったが、再び20万人超の伸びを回復。以前 . . . 本文を読む
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