結局、先週末2日は、雇用統計の結果を受けてユーロドルは昨年11月9日以来の1.1285ドルまで上昇、米国債には買いが入り利回りは一時昨年11月10日以来の2.14%程度まで急低下となった。初期反応で10ドル超跳ね上がった金は、その後も緩やかながら上値追い状態で最終的に前日比10.10ドル高の1280.20ドルで終了。高値は、1282.00ドルとなった。
週足で4週連続の陽線。水準としては4月23日に第1回の投票が行われたフランス大統領選前に戻ったことになる。つまり欧州の政治リスクが強く意識されていた際の水準まで金は戻ったことになる。戻り高値を更新し、4月17日の年初来高値1297.40ドルにまた一歩接近ということになった。
雇用統計の内容から債券市場が読み取ったのは、失業率の記録的な低さは、近い将来の景気減速を示唆するものということだった。つまり、16年ぶりの低失業率は、低下の限界を示し、これ以上下がる糊しろのない環境は、景気がストレッチ(伸びきった)状態に近いことを意味し、早晩景気減速が見られる予兆。したがって利上げ観測も下方修正されるというもの。もっとも、4.3%が下限かどうかわわからないので、簡単に判断はつかない。しかし、一理ある。
さらにこのところ決め手に欠くインフレ率だが、今回も賃金上昇に加速は見られなかった。前年同月比では、同じ2.5%の上昇とはいえ、それは四捨五入したもの。原数字は4月は2.51%で5月は2.46%の上昇。債券市場の感覚からは、この0.05%の違いは大きい。5月は減速ということになる。米国では、ネット通販の隆盛から小売りの店舗閉鎖が増えており、そんな情勢下で給料も上がる訳はナシ・・・ということで、今夜発表のISM非製造業景況指数が要注目となる。数字が減速を示唆すると金はもう一段買われることになりそうだ。
さてサービスISMどうなるか。
週足で4週連続の陽線。水準としては4月23日に第1回の投票が行われたフランス大統領選前に戻ったことになる。つまり欧州の政治リスクが強く意識されていた際の水準まで金は戻ったことになる。戻り高値を更新し、4月17日の年初来高値1297.40ドルにまた一歩接近ということになった。
雇用統計の内容から債券市場が読み取ったのは、失業率の記録的な低さは、近い将来の景気減速を示唆するものということだった。つまり、16年ぶりの低失業率は、低下の限界を示し、これ以上下がる糊しろのない環境は、景気がストレッチ(伸びきった)状態に近いことを意味し、早晩景気減速が見られる予兆。したがって利上げ観測も下方修正されるというもの。もっとも、4.3%が下限かどうかわわからないので、簡単に判断はつかない。しかし、一理ある。
さらにこのところ決め手に欠くインフレ率だが、今回も賃金上昇に加速は見られなかった。前年同月比では、同じ2.5%の上昇とはいえ、それは四捨五入したもの。原数字は4月は2.51%で5月は2.46%の上昇。債券市場の感覚からは、この0.05%の違いは大きい。5月は減速ということになる。米国では、ネット通販の隆盛から小売りの店舗閉鎖が増えており、そんな情勢下で給料も上がる訳はナシ・・・ということで、今夜発表のISM非製造業景況指数が要注目となる。数字が減速を示唆すると金はもう一段買われることになりそうだ。
さてサービスISMどうなるか。