本日は、午前9時以降、円が全面高でドル円は110円割れ、金も買われ昨夜のNYの高値を更新し日本時間の午前の段階で1287ドル台まで買われる局面となった。5日のNY市場が、ロンドンのテロやサウジアラビア、エジプト、UAE(アラブ首長国連合)、バーレーンがカタールとの国交断絶を発表するなど、地政学リスクの高まりを意識させる出来事にも総じて金融市場は無風状態だったので、これらの動きは違和感があったが、市場は何かを嗅ぎ取ったのだろうとニュースをひろった。
すると、英総選挙で与党・保守党と最大野党・労働党の支持率がわずか1.1%に急接近というものが、あった。選挙戦に入った時は、保守党の楽勝が伝えられていたので、仮に世論調査が実態を表しているなら、サプライズで材料にはなる。一方で、午前の段階で、日本海に展開していた米空母カールビンソンとロナルド・レーガンの2隻を中心とする打撃群は引き上げるとのニュースもあった。さすがハゲタカ・トランプ政権。序盤を恫喝から入り、後は妥協というやり方か、はたまたフェイントかというところだが、この場合、足元の相場展開には関係なさそうだ。しかし、世界はますます不安定になりそうで、そう考えれば、材料にはなる。しかし、無理がある。
結局、テクニカルの好転に、6月はともかく、先のFRBの利上げ観測が後退していることを映しながら、イベント集中の8日を織り込みに掛ったのだろう。昨夜のISM非製造業景況指数にしても表面は56.9と申し分ないものの、価格指数は50割れに転落していたもんなぁ。。。
相場のことは、相場に聞け・・・という展開。