亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中銀の資産分散 静かに進むドル離れ

2019年02月12日 23時56分59秒 | 金市場
昨日、2019年1月末の中国の外貨準備が発表され前月末比152憶ドル増の3兆879億ドルだった。3か月連続の増加となる。先月2018年12月のデータ発表に際し、金の持ち分がわずか10トンだが増えていて注目を集めていた。2年2カ月ぶりの増加だった。外貨準備にカウントされる人民銀行の金保有量は、2016年10月を最後に変化は見られていなかった。海外への資本逃避と人民元安を抑える目的で外貨取得に制限がか . . . 本文を読む
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すでにNY株は戻り一巡モード

2019年02月11日 17時06分40秒 | 金融市場の話題
週末8日のNY金は、6営業日ぶりの反発となったが、目立った材料はなし。1週間にわたり弱含みに推移し、前日は1306.4と一時1310ドル割れを見たものの押し目買いが入り、引け味が良かったことから、この日は前日から米中交渉に対する楽観論が急速に後退し株式市場を中心にリスクオフ気運が広がる中で、自律的に反発といったところ。前日比4.30ドル高の1318.50ドルで終了。週足は3週間ぶりの陰線。先週は、 . . . 本文を読む
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YOUは何しにベトナムに?

2019年02月08日 20時13分54秒 | 金市場
もっぱら株式市場だが、このところ楽観論が支配的だった米中通商交渉にやや陰りが出てきた。中国側からの誘いに、ならばトップ会談で中央突破もという感じで乗り気だったトランプ親分だったが、知財権など構造分野はそこまで詰まっていないということだろう。米中交渉期限の3月1日までの開催は断念ということのようだ。 そもそも米朝会談も2月27、28日にベトナムで、とはしたものの、具体的な場所決めが難航しているとさ . . . 本文を読む
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トランプ一般教書演説 雑感

2019年02月07日 21時58分08秒 | 金融市場の話題
今どき36時間経過すると旧聞の類ということか。トランプ大統領による一般教書演説にサプライズはなかった。昨年末に始まり過去最長となった一部政府機関の閉鎖もあって支持率低下が伝えられた大統領にとって、来年の大統領選挙に向け支持率押し上げ効果を狙った演出は不発に終わったようだ。 メディアが伝えるように「協調」を前面に打ち出した。しかし、ここまでの日常の政治手法が分断をあおることで支持層を引き付けるとい . . . 本文を読む
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通常の枠を越えそうな一般教書演説、金市場の大きな関心事

2019年02月05日 21時05分08秒 | 金市場
さて本日はトランプ大統領の一般教書演説。もともとビッグ・イベント集中週となっていた1月最終週に組まれていたが、政府機関の閉鎖問題にからみ2月5日に延期されたもの。このスケジュール変更自体が、ホワイトハウスと下院民主党の攻防戦の結果でもあった。この1年の政策運営について議会に報告し、さらにこれからの内政・外交の施政方針を示す場ではあるが、大統領が自身の主張を押し出し支持を高める政治ショーの場でもある . . . 本文を読む
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WSJコラムはパウエル議長は後悔としているのだが・・

2019年02月04日 18時02分10秒 | 金融市場の話題
報じられたように、注目の1月の米雇用統計は、(非農業部門)雇用者増加数が、前月比30万4000人と市場予想(16万5000人)を大きく上回ることになった。またか?!という印象。 というのも、年始の12月分の結果発表の際にも予想(18万4000人増)を大きく上回る30万人超(31万2000人)となり、サプライズとなった経緯がある。 ただし、この12月の数値は今回、22万2000人増に大きく下方改 . . . 本文を読む
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