もっぱら株式市場だが、このところ楽観論が支配的だった米中通商交渉にやや陰りが出てきた。中国側からの誘いに、ならばトップ会談で中央突破もという感じで乗り気だったトランプ親分だったが、知財権など構造分野はそこまで詰まっていないということだろう。米中交渉期限の3月1日までの開催は断念ということのようだ。
そもそも米朝会談も2月27、28日にベトナムで、とはしたものの、具体的な場所決めが難航しているとされる。先月時点でダナンという話もあったが、どうなるか。こちらも会うからには何か具体的な進展が必要だろうが、下手をするとたいした成果もなく、単に会談しただけ!ということになると前回と同じで、「YOU は何しに、ブリュッセルに!?」状態のBREXIT騒動のメイ首相のようになる可能性がある。
ベトナムで米朝会談をやり、その直後に海南島あたりで米中首脳会談という流れを一部メディアはリークされていたようだが、さすがに一般教書演説で掲げた米朝はやるのだろうが、対中交渉での拙速は避けたということか。“事を荒立てたりするまい”という市場の希望的観測は怪しくなってきた。それにしても、何処(どこ)も彼処(かし)も閉塞感に満ち満ちてきた印象が強く、先にはサプライズが待っているのだろうか。節目に差し掛かっていた米国株も、やはり一服状態の踊り場という感じだ。
金市場もこう着状態が続いている。こっちはユーロがぱっとしないので、足枷をはめられているような状況にある。7日は欧州委員会が2019年、20年のユーロ圏の成長率を(昨年11月発表の時点から)下方修正したことから株とユーロの売り材料となった。2019年を1.9%から1.3%に、20年を1.7%から1.6%にそれぞれ引き下げた。
目に付いたのが2019年のドイツの成長見通しを1.8%から1.1%に大幅下方修正したこと。7日はドイツ経済省が12月の鉱工業生産指数を発表したが、前月比0.4%の低下となった。市場予想は0.7%の上昇だった。つまり予想外の低下ということに。低下は4ヵ月連続となる。この日全般的に下げた欧州株の中でドイツDAX指数が前日比302ポイント、2.67%安で下げ幅が最も大きかった。昨年7-9月期GDPがマイナス成長となったドイツは、10-12月期も2期連続のマイナス成長となる可能性が高まっており、そうなれば定義上はリセッション(景気後退)入りとなる。
その割にはユーロは踏ん張っていると言えなくもないんだけど。金市場だが、今週はETFの利食い売りが目立った。
そもそも米朝会談も2月27、28日にベトナムで、とはしたものの、具体的な場所決めが難航しているとされる。先月時点でダナンという話もあったが、どうなるか。こちらも会うからには何か具体的な進展が必要だろうが、下手をするとたいした成果もなく、単に会談しただけ!ということになると前回と同じで、「YOU は何しに、ブリュッセルに!?」状態のBREXIT騒動のメイ首相のようになる可能性がある。
ベトナムで米朝会談をやり、その直後に海南島あたりで米中首脳会談という流れを一部メディアはリークされていたようだが、さすがに一般教書演説で掲げた米朝はやるのだろうが、対中交渉での拙速は避けたということか。“事を荒立てたりするまい”という市場の希望的観測は怪しくなってきた。それにしても、何処(どこ)も彼処(かし)も閉塞感に満ち満ちてきた印象が強く、先にはサプライズが待っているのだろうか。節目に差し掛かっていた米国株も、やはり一服状態の踊り場という感じだ。
金市場もこう着状態が続いている。こっちはユーロがぱっとしないので、足枷をはめられているような状況にある。7日は欧州委員会が2019年、20年のユーロ圏の成長率を(昨年11月発表の時点から)下方修正したことから株とユーロの売り材料となった。2019年を1.9%から1.3%に、20年を1.7%から1.6%にそれぞれ引き下げた。
目に付いたのが2019年のドイツの成長見通しを1.8%から1.1%に大幅下方修正したこと。7日はドイツ経済省が12月の鉱工業生産指数を発表したが、前月比0.4%の低下となった。市場予想は0.7%の上昇だった。つまり予想外の低下ということに。低下は4ヵ月連続となる。この日全般的に下げた欧州株の中でドイツDAX指数が前日比302ポイント、2.67%安で下げ幅が最も大きかった。昨年7-9月期GDPがマイナス成長となったドイツは、10-12月期も2期連続のマイナス成長となる可能性が高まっており、そうなれば定義上はリセッション(景気後退)入りとなる。
その割にはユーロは踏ん張っていると言えなくもないんだけど。金市場だが、今週はETFの利食い売りが目立った。