週明けのNY金は小幅に反発した。主要な経済指標の発表もなく、手掛かり不足の中で12日に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)結果判明と同日の6月米消費者物価指数(CPI)を前に、総じて様子見の市場環境となった。
市場の関心は週末にかけて実施された欧州連合(EU)欧州議会選にて極右や右派などEUに懐疑的な勢力が大きく議席を伸ばしたことに向けられた。
特にフランスでは極右RN(国 . . . 本文を読む
前週末6月7日の市場は、再び米利下げに関し楽観見通しの修正を求められることになった。
午前早くに発表された5月の米雇用統計にて雇用増が市場予想を大きく上振れ、賃金上昇も再加速し労働需給の底堅さを示した。
このブログでも「寄せては引く波のよう」と表現したことがあるが、前日まで盛り上がっていた米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待の波は、大部分が反転することになった。
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今週に入り発表されている米労働市場の指標が、需給の逼迫感が薄れてきたことを示していることから、6月6日のNY金は続伸。前日比15.40ドル高の2390.90ドルと2400ドルに接近して終えた。ただし、やや値動きの荒い展開だった。
NY時間外のアジア午前の取引の薄い時間帯に上値追いとなりで2390ドルを上回る状況が見られた。さすがに売り買い交錯状態となったものの日本時間の昼過ぎま . . . 本文を読む
5日のNY市場のポイントは米国債相場が年限問わず続伸したことだった。つまり利回りは低下。
指標となる10年債は、この日発表の企業向け給与計算サービスADPの5月の米民間雇用者数が15万2000人増と、伸びが1月以降で最も低くなったことを受け、一時4.277%まで低下し4.280%で終了した。3月28日以来約2カ月ぶりの低水準となる。
10年債利回りはわずか5営業日で4.6%台 . . . 本文を読む
発表された4月の求人件数が3年超ぶりの低水準となり、長らく過熱が伝えられてきた米労働市場の状況が緩和しつつあることを示した。
これを受け前日に急低下していた米長期金利がさら水準を切り下げたにも関わらず、ファンドの売り手じまいに押される形でNY金はマイナス圏での取引となった。前日比21.90ドル安の2347.40ドルで終了。
米長期金利の低下にドル円は反応し、一時154円台を付け . . . 本文を読む
さて昨日はISM製造業景況指数に注目とした。
5月の指数だが、伝えられたように48.7と、4月の49.2から0.5ポイント低下し3カ月ぶりの低水準となった。 低下は2カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回るのも2カ月連続だった。市場予想は49.5への上昇だった。
先行指標となる新規受注指数が3.7ポイント低下の45.4と2022年6月以来の大幅な落ち込みで、水準も1年ぶりの低水準となった . . . 本文を読む
先週のNY金は週足では僅かにプラスとなったものの、2350ドルを上回る水準では戻り売りが控え上値は重かった。週末5月31日の終値は2345.80ドルで週足は前週末比11.30ドル、0.48%の反発となった。
上値の重さは、31日発表の注目指標4月のコア個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)に加速が見られなかった(前年比2.8%の伸びで前月と同じ)にもかかわらず反応は限定 . . . 本文を読む