マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

マクロビオティックシンポジュームin香川 大盛況でした

2005年09月30日 14時05分46秒 | 庵主の日記
9月25日(日)
3連休の最終日午後にもかかわらず90人近くの方々にお集まりいただくことができ、遠くは大阪、高知と他府県からのご参加もあり、本当にありがとうございました。お陰様で
「マクロビオティックシンポジュームin香川」西川勝也先生(自然医食フォーラム代表)
講演会は大盛況の中で無事終了いたしました。

 今回のテーマは「家族の未来と命を育む食の大切さ」とちょっと漠然(笑)としたものだったのですが、内容としては当院歯科衛生士による臨床発表(食と医療のかかわりとその効果)を2例、食を変えることでダイエットに成功した患者さまご自身の症例発表、そして西川先生のお話でした。

 西川先生のお話は聴く度にその迫力を増してきていると感じるのは私だけでしょうか?
それだけ、時間がないということなんだなと危機感が深まります。
 
 現代医学や現代栄養学に洗脳され、欧米化による医食にずっぽり浸かってきた日本人に「食の優位性」をどう伝えていくのか、それがマクロビオティックを広げていく上で大きな課題になり、では「何を食べればいいのか」という論点になりがちですが、先生の開口一番は「日本人の病気の原因は食べすぎ」であることを強調されました。何を食べれば・・まだ食べるのか?ということです。櫻澤先生がおっしゃられた「人間は食べ物のお化けである」の言葉を常に胸に抱き、飽食は呆食・崩食であることを忘れないようにしなければならないと感じました。

 また、食料自給率が40%を切る我が国は経済にあかして食料のほとんどを輸入に頼り、しかも自給率と同じだけ食料を廃棄しているという冒涜を省みることなく、このままでは必ず危機的事態が起こることを話されました。私たち日本人が、近い将来必ず食料危機に直面することは冷静に考えればすぐにわかることです。その時に耐えうる肉体と精神を養うためにも、今の食生活を改め、大きな視野で物事を計る理を待つことが大切なのだと教えて頂きました。

 更に、重度アトピーの子どもの例を挙げ、病気治しの根本的な取り組み姿勢についても説かれました。西川先生の貴重な体験をもとに、必死の手当てと深い思いで治した全身アトピーの子どもが、親に任せた途端に再発。その理由は「かわいそうだから」と与えるお菓子・・・。お菓子とアトピーの再発を天秤にかけたときどちらが「かわいそうなのか」親の責任について厳しく批判されました。

 人間にとっての「食」とは何なのか、今一度考える時期なのではないでしょうか?国家予算に匹敵する医療費の増大を招いたものは何なのか、何が正しくて、何がまちがっているのか、あなたの羅針盤は錆び付いていませんか?