椿組の「新宿番外地」を観にいく。
ラストが、衝撃的だった。野外劇特有の「屋台くずし」が毎年あって、それが楽しみだったが、今回は・・・・・。
番外地(流刑地)からシャバへもどる巨大ゲートが最後に開くんだけど、それを目の前にしながら、人々はすごすごと帰っていく。外は新型ウイルスが蔓延していて、安全なのは番外地だけだということがわかったのだ。ワクチンを手に入れる可能性は、ほぼゼロ。番外地の外にもはや自由はなく、今の生活のほかに生き方はないという、切なくて、閉塞感に満ちた終わり方。毛皮族、そして、外波山文明氏自身による劇中劇は楽しかったけど、それにも関わらず、観終わって重たい気分になるのはどうしようもなかった。これは、何の比喩なのだろうか。