閉館後の美術館の中を、目隠しした観客が行ったり来たり。そして、いつもの客いじりだけど、今回のが一番おもしろかった。客に白塗りメイクを施して、俳優に早変わりさせ、劇を拡大していく。30メートルはありそうな廊下で観客を2つのグループに分け、別々に即席のワークショップを行い、互いのパフォーマンスを鑑賞。
私は伊野尾理枝師匠から、「マッチ擦り」を教わったよ。写真は伝説の3本マッチ。端っこを親指と人差し指でしっかりはさみ、他の指を軽く添える。その状態で、自分の体に向けて擦る。そんな練習をしていると、いきなり「天使創造すなわち光」が始まって、ワークショップから本物のパフォーマンスへと移行。喜多村英梨嬢が観たら吐血しそうな展開にゃ。そういえば、ウテナは、いや、川上とも子さんはどうしたんだろうか。早くよくなるといいにゃ。
そんなこんなで終わったのが8時50分頃。開場開演から3時間近く経っていたにゃ。最後はみんなで「さらば箱舟」の「銀版写真」。
観客は4、5歳の子供からお年寄りまで、さまざまだった。寺山が見たら喜んだだろう。地元のテレビ局が最初から最後までかなり忠実に撮影していたけど、どんな風に放送されるんだろうか。
小林拓様は、相変わらず「ほさか」状態だったにゃ。きゅふ。