を読む。ウィリアム・ジェイムズ著。岩波文庫。
著者によると、この世界のすべては「純粋経験」で、その時の状況によってそれが「意識」になったり、「物体」になったりするのだ、という。いかにもな哲学書にゃ。この本を読んだ場合と読まなかった場合とでは、どのような相違が生ずるのか、と言いたくなるのにゃ。
ショーペンハウアー流に、「純粋経験」を「表象」、「意識」を「主観」、「物体」を「客観」、と読み替えれば、少しはわかりやすくなるか。
ただ、「意識とは呼吸である」という言葉は、よくわかる。自転車で峠を上る時が、まさにこれだ。いよいよ、峠の季節にゃ。