ポケモンGOをやりながら車を運転していた男が死亡事故を起こしても、ポケモンGOも車の運転も禁止にはならない。なぜか。ゲームも自動車も日本の主要産業だからだ。これは、国策だ。
同様に、コロナの感染者が全国で増えても、GO TO トラベルは打ち切りにならない。とにかく経済成長を目指す。これが、「戦後レジーム」だ。安倍政権も、その一部だ。
戦争で亡くなった人たちの分も働いて、GDPを大きくしなければならない。戦争体験に比べれば、上司のパワハラ・セクハラなんてどうってことない。とにかく必死で働け。このように、戦争はブラック企業の隠れ蓑の役割を果たしてきたし、戦後の平和は戦争の代用品でしかない。
8月になれば、また戦争にちなんだ番組が放送されるだろう。年に一度、「催眠術」がかけ直される季節だ。だが、今年はいつもと違う。コロナで、われわれの生活はずっと危機にさらされている。昔の戦争話が、甘ったるく見えるかもしれない。