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1STと2NDを一気聴き。この間のアンソロジーがよかったからにゃ。
まず1STの「NUDA」。LPでいうA面とB面の落差が大きい。A面は、ギターのバンビ・フォッサーティのジミ・ヘン節が炸裂している。特に4曲目は、バンド・オブ・ジプシーズの「メッセージ・トゥ・ラヴ」のパクリなのにゃ。それに比べるとB面はギターが控えめで、イタリアのバンドにありがちな組曲形式になっているんだけど、まあ、とりたてていうほどの出来ではない。
で、2NDの「ASTROLABIO」。これは、名盤だね。2曲で約40分。1曲目は、「エレクトリック・レディランド」の「1983」~「月夜の潮路」を発展させたような感じ。もはやパクリではない。ジミ・ヘン流のギター・プレーが、イタリア流の繊細な構成の中に非常に巧みに組み込まれている。ジミ・ヘンのファンとイタリアン・プログレのファンの両方を満足させられるだろう。幻想的な歌詞(対訳つき)もいい。2曲目は、ひたすら熱いスタジオ・ライヴ。ひとつの時代のフィナーレ、にも聴こえる。ジミ・ヘン・フォロワーが残したアルバムの中では、これがベストかもしれないにゃ。