くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

たいま散歩

2012年05月16日 23時31分28秒 | ちょっとお出かけ

先の14日、當麻寺での聖衆来迎練供養会式について取り上げました。

当麻寺は奈良盆地の西の端、それも南部の二上(にじょう)山の麓にあります。
  
天武天皇10年(白鳳9年・681)、大和の修験者であった役行者が領地を寄進して
金堂にご本尊として弥勒仏さまがお祀りされ、現在の當麻寺が始まったと言われています。

面白いお寺なのは真言宗(西南院)と浄土宗(護念院・奥院)が同居しているところ。

詳しいご由緒などは當麻寺 中之坊當麻寺 奥ノ院のホームページを見ていただく方が
確実正確なんでそちらにお任せするとして・・・

ちょっと散策。
東大門を潜ってまっすぐ行くと左側に鐘楼(梵鐘は国宝)と、中の坊の霊宝館が見えてくる。
            

中の坊は大和三名園の一として名高い庭園「香藕園」があり、年中花で賑わうが
ゴールデンウィーク前後の牡丹、そのあとの躑躅(つつじ)や芍薬(しゃくやく)が
特に有名である。

香藕園の様子は5月6日の記事葛城散歩でUPしてあるので省略するとして
中の坊に入ってすぐ右手に中将姫さまが剃髪されたお堂で、「導き(十一面)観音さま」を
本尊として祀ってある剃髪堂が鎮座する。

                

導き観音さまの右手には「五色ひも」が結ばれていてその紐がお堂の前まで繋がっていますので、
参拝者はその紐に触れておまいりすることができます。

庭を巡って池の淵から振り返ると国の重要文化財指定の、片桐石州公が後西天皇さまを
もてなすために作ったお茶室で、 直径約1.8メートルにも及ぶ大きな円窓が見事な
名席茶室「丸窓席」がありそのまわりにも多数の花が見れます。

丸窓席 つつじ  おおでまり

ここから見える三重塔は東塔 西塔は中の坊を出ないと見えません。
西の京(薬師寺・唐招提寺)や斑鳩の里(法隆寺・法起寺・法輪寺)などと同様に
とても気になる塔です。
その前に天井絵も良く見ておきましょう。

東塔     西塔   

中の坊を出て金堂、講堂と巡り北門の前まで行くと中将姫の像が静かに手を合わせられています。
ご本尊として當麻曼荼羅が巨大な厨子(国宝・天平時代)の中に収められ、源頼朝寄進の須弥壇
(国宝・鎌倉時代)上に安置されている曼荼羅堂(本堂)にお参りして、南側には護念院、西には
石楠花(しゃくなげ)で有名な西南院があります。

             中将姫像             

車や観光バスで訪れる方も多いのですが、近鉄南大阪線(阿部野橋⇔橿原神宮)の当麻寺駅から
参道を歩くのもまた一つ風情があり、伊勢の赤福餅の餅をヨモギ餅にしたような中将餅
またそれにそっくりなひめ餅があったり、相撲の発祥地であることから相撲(けはや)会館などを
見ながらブラブラ上るのもお薦めである。 

   本家・中将堂   春陽堂     相撲会館

   中将餅      ひめ餅