くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

ジンクス敗れて

2012年05月14日 23時49分43秒 | ちょっとお出かけ

當麻寺の聖衆来迎練供養会式は無事執り行われた。

久米れんぞ(練供養)が晴れなら當麻は雨、久米が雨なら當麻は晴れる というジンクス。
単純に天気予報が外れてということなんだけれど、多くの人が各地から集まって来た。

今日のこの行事は多数ので撮られていたので、見事な画像は【當麻練供養】などで
検索すれば静止画でも動画でも(Youtubeなど)いくつでも見れることだと思う。
決して他の人より素晴らしい画像など撮れるはずがないので、そちらをお薦めしても
決して悔しくもない。

去年も同じ日に当麻寺・練供養会式としてUPしてあるので、そちらを見てもらってもいい。

今年はちょっと角度を変えて記事にしようと思う。

地元の人は『當麻れんぞ』と言う。
れんぞとは?  練供養と言うだけに本堂を西方極楽浄土、裟婆堂を人間界に見たて、
その間にかけた来迎橋を観世音菩薩が25菩薩を従えて練り歩くので
練渡(練り渡るからレンド)という意味ではないか? 
そのレンドが奈良弁独特の ド→ゾ と訛って れんぞ になったのではと推測した。
      

ところが実際は 連座 と書いて れんぞ と読む元々の意味があると今年知った。
人間何かしら一つずつは学ぶものだと思う。

観音菩薩他のお寺で実施されるいくつかの練供養は、阿弥陀如来・薬師如来・弥勒如来など
如来様を菩薩が練り歩くのがほとんどなのだが、ここ當麻寺だけは中将姫という
生身の人間を娑婆から極楽浄土へ迎えに来て伴って行くという形。

の右の画像を見てもらうと、これは観音、勢至、地蔵菩薩が娑婆堂に迎えに行く姿。
先頭を歩く観音菩薩の手元にある金蓮台には何も乗っていません。

読経の中、娑婆堂に至った観音菩薩は金蓮台に中将姫を遷し、勢至菩薩は光り輝く
その両手で中将姫を優しく撫でます。 ちゃんとそのシーンも確認しました。

その後来迎橋を渡り、極楽浄土に向かう観音菩薩の手元にある金蓮台には
しっかりと中将姫のお姿が確認できます。
勢至、地蔵菩薩がその後をばっちり護衛して二十五菩薩が従って行く。

  勢至菩薩  地蔵菩薩  二十五菩薩

周りの観光客のヒソヒソ話を聞いていると、ほとんどこの行事を知って来ておられる
人は見当たらず、一つのイベントとして観に来られているようなのが微笑ましい。
もっとも僕もそんなに詳しく知っている訳でなく、年々学ばせてもらっている。

年々と言えば観光客の数が増していることはほかのイベントと変わらないようだ。
   

最後に本堂(曼荼羅堂)から娑婆堂まで姫を運んだ祠が戻って行って行事が終わる。
          

 午後からは雨 の予報が見事に外れ、観光客も演者も稚児達も本当に良かったと
自分の晴れ男ぶりに再度感心。(結局そこかよ! なんて言わないの!) (^O^)

お蔭で希少な散華も2枚ゲット。 よほど物欲しそうにしていたのをお坊さんに悟られた
のでしょうねぇ。
見た目は久米寺の物の方が高価な感じでした。 (バチあたり?)
          

もっとも、美術散華は3枚セットで800円で売られています。(中の坊 大は1000円)