こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

浪江町青年会議所 石田全史理事長の投稿

2012-07-20 09:19:27 | 脱原発・危機管理
*浪江町青年会議所理事長石田全史さんの投稿です。ご本人にご了解を頂いてシェアさせていただきました。

「放射能による原因で、亡くなった方はいない」から、原発は安全?である。だから、原子力発電事業を再開しようとする「新たな安全?神話」が構築されようとしている。決して、そこに住み暮らす住民?の安心が担保されている訳ではない。

直接的に放射能によって亡くなった方は不明であるが、この福島第?一原発の事故が巻き起こした死者(自殺者)は存在している。避難?当初救える命もあったのだ。更には、先行きの見えない不安で体調?を崩したり、精神的な病気に陥っている(鬱病患者など)方々は少?なくない。震災、原発事故から1年4ヶ月経過した今も帰還の時期?、除染の方法、地域の復興計画など未だに決まらずに避難先で多く?の住民達が困惑した中で生活している。

死んだ人間はいないが、故郷を失った人間は多く存在する。国民全?体で考える問題であり、決して福島だけでの問題ではない。

原発事故後「さよなら」もいわず離ればなれになった子ども達
そして、避難先での卒業式・・・卒業アルバムを見ても親しかった友達と?の思い出はそこにはないのだ・・・

震災後に身内で亡くなった方は、先祖のお墓へ納骨できない悩み・?・・未だにどうしていいのかわからないのだろう。

仕事の為に家族と離ればなれで生活せざるを得ない状況。

住める家があるのにローンを払いながら、仮設住宅や借上げ住宅で?窮屈な生活を強いられている方々・・・

故郷に帰りたくても今の新天地で暮らしの再建をはかった方は、帰?ることができないこと・・・

7月18日警戒区域に入ってきました。がっかりしました。
こんなにも人が住まないだけで劣化していくのである。

「帰る」ことと「住む」ことは、大きな違いがある。住める環境に?戻したい。それが、私たちの願いである。
「除染」「地域防災計画の見直し(避難道路等)」「第一原発の安?全性」そして「損害賠償」が、帰還の前提条件となる。

テレビで報道されていることには、嘘がないが国民の皆様にお知ら?せしなくてはいけない視点が違うと感じる。

もう一度考えてほしい。
原発事故を被った方々は、何も変わってないということ。

きっと、数年後忘れられてしまうだろう。忘れられることが嫌なの?ではない、忘れることによって同じことを繰り返し、また、悲しむ?人たちが出てくる。こんな思いをさせたくないのだ。

福島のこの事故を教訓に、安全・安心の国にしてほしいと願う。

コメント
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