37回目を数える新安保法制の撤回を求める信州大学人の会の公開シンポジウム。テーマは「公文書管理問題と特定秘密保護法」で、報告者は長野県短期大学准教授の瀬畑源(せばた・はじめ)さん。
森友・加計・南スーダン日報問題で、俄然注目を浴びた「公文書」。国で公文書管理法が施行したのが2011年4月というから驚きだ。文書管理が法的に行われていないにもかかわらず、2001年に情報公開法ができたことも驚きだ。地方自治体では条例で「文書管理規則」が定められていることは当たり前で、その後情報公開ができるようになった。
福田総理が歴史好きだから、できたということらしい。南スーダンの日報問題で考えたことだが、日本の自衛隊の日報が南スーダンの歴史を認識する材料となることだ。私は、大学で朝鮮近代史を専攻したが、研究対象としたかつて東学党の乱と呼ばれていた甲午農民戦争の歴史文書は、朝鮮総督府が残した「東学乱記録」であった。支配者側の記録ではあるが、朝鮮の階層分化なども知ることができる貴重な公文書であったことを思い出しました。
歴史的なものの考え方が日本に根付いていないという指摘を、どう政治に生かしていくのか。
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