リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バロック音楽講座

2007年09月04日 11時59分00秒 | 音楽系
12月1日に第1回が始まるくわな市民大学市民学科「バロック音楽の旅」講座、申し込み順調です。定員は30人程度としておいたんですが、現在すでに少し上回っています。会場的には30人を超えても大丈夫ですので、今のところ全員参加できるようにする予定でいます。桑名市民以外の方も参加可能ですので、関心のある方はぜひどうぞ。詳しくはHPを。

あと、これから桑名市内の小中学生にも働きかけようかと思っています。やはり若い世代にもぜひ聴いて頂きたいですからね。こうしたちっぽけな講座がきっかけで、次を担うピリオド楽器奏者が出ないとも限りません。なんて、ちょっと大げさですが。(笑)ま、とにかく老若男女に聴いてほしいなって思う訳です。

この「バロック音楽の旅」講座、ヨーロッパの旅行ガイドと誤解されると困るんですが(笑)、どうして旅ということばを使ったかというと、ヨーロッパ各地のいろんな時代の音楽を聴いていくからでして、それはまさしく水平的な旅、また時空を超えた旅でもあるからです。

バロック音楽を演奏するのは昔の様式の楽器とオリジナルの楽譜を使いますが、これはもう現在ではいちいち触れることはあまりないようです。私の講座では、最初にそのことを少し触れるつもりですが、あとは特に強調したりすることはしないつもりです。鈴木雅明さん率いるバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートでも「ピリオド楽器による」とか「古楽器による」バッハカンタータ演奏などといった看板はあげてませんですね。それだけピリオド楽器によるバロック音楽の演奏が普通になったわけです。

ヨーロッパではバロック音楽のコンサートの99%以上はピリオド楽器でしょう。今度来日するイ・ムジチは貴重な過去の生き残り的例外!?(笑)。ピリオド楽器使用という点では日本はまだ少し遅れていているのかも知れませんが、それでもピリオド楽器使用が普通になりつつあります。時折まだ「古楽器による・・・」って強調したコンサートはあるにはありますが。(笑)