リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

フォー・ストーリーズ・ハイ

2007年09月27日 18時51分14秒 | 日々のこと
先日、某コンサートでジェイソン・テイラー君に久しぶりに会いました。ジェイソンは名古屋在住の若いアメリカ人作曲家で、今年2月のリサイタルのために、バロック・リュートのための曲を書いてもらいました。

彼が書いたバロック・リュートのための作品、フォー・ストーリーズ・ハイは4曲からなる組曲で、4曲全部演奏すると12,3分のかわいらしい曲です。この曲ができあがるまでに何回も何回も改訂をしてもらって、やっとリサイタルで弾いた形に落ち着きました。実は、その最終版というべき形は手書きで訂正したままで、きちんと清書されていません。私からの最終変更案(おもにバロックリュートの演奏上の都合から来る変更ですが)は彼に伝えている時間がなく、リサイタルで聴いてもらった形が最終だよ、って感じでジェイソンに確認してもらった次第です。

それをシベリウスで清書をしなくてはならないんですが、結構いろいろあってのびのびになって、しまいに忘れていて、ジェイソンの顔を見て思い出しました。彼に近いうちにきっと最終版を渡すからって約束をしました。そのときに、運指もほどこそうと思っています。別にどっかから出版する訳ではないですが。

そのついでといってはナンですが、ジェイソンに、リサイタルのときの録音を私のHPにアップする許可をもらいました。近いうちにアップしますので、興味のある方は是非HPで聴いてみてください。