さて、最近なんか話がちょっと小難しくくなってきましたんで、ここらで995番は終わりにして、今度は997番に行ってみましょう。この曲は私は中学校2年生の時ジュリアン・ブリームのギターではじめてききました。彼の演奏はとても端正なところもあるんですが、ときどき繰り出すチンチンとした安っぽい爪弾き音が妙に気になったことを覚えています。
997番は、プレリュード、フーガ、サラバンド、ジグとドゥブルからなる大変バランスのいい構成です。この曲は他からの編曲ではなく「純粋に」リュート曲だと言われていますが、曲のテクスチャは少なくともリュート向きではありません。オリジナルはタブラチュア版を入れると数種類あるようですが、最近名古屋音大の図書館でそのうちの一つを見つけました。私の持っているものとは異なったもので、筆跡はこっちの方がしっかりとしている感じ。
当時のタブラチュア編曲はヴァイラオホが行ったとされていますが、フーガとジグのドゥブルは編曲にはありません。この2つは難しいですからねぇ。多くのリュート奏者は、当時のヴァイラオホと同様ハ短調で演奏していますが、ホプキンソン・スミスはイ短調で編曲しています。イ短調にしたら格段にプレイヤビリティが向上するかというと必ずしもそうではなく、ハ短調版とは別のところがまた難しくなり結局そんなに変わらないとも言えます。私はニ短調で編曲をしてみましたが、音が高い割には意外とスムーズに弾けます。一度機会があったらどっかで弾いてみたいとは思っていますが、どうアレンジしても難しいには違いはなく、いつになることやら。(笑)
997番は、プレリュード、フーガ、サラバンド、ジグとドゥブルからなる大変バランスのいい構成です。この曲は他からの編曲ではなく「純粋に」リュート曲だと言われていますが、曲のテクスチャは少なくともリュート向きではありません。オリジナルはタブラチュア版を入れると数種類あるようですが、最近名古屋音大の図書館でそのうちの一つを見つけました。私の持っているものとは異なったもので、筆跡はこっちの方がしっかりとしている感じ。
当時のタブラチュア編曲はヴァイラオホが行ったとされていますが、フーガとジグのドゥブルは編曲にはありません。この2つは難しいですからねぇ。多くのリュート奏者は、当時のヴァイラオホと同様ハ短調で演奏していますが、ホプキンソン・スミスはイ短調で編曲しています。イ短調にしたら格段にプレイヤビリティが向上するかというと必ずしもそうではなく、ハ短調版とは別のところがまた難しくなり結局そんなに変わらないとも言えます。私はニ短調で編曲をしてみましたが、音が高い割には意外とスムーズに弾けます。一度機会があったらどっかで弾いてみたいとは思っていますが、どうアレンジしても難しいには違いはなく、いつになることやら。(笑)