ところで平均律第2巻の21番変ロ長調の曲が、この998番に何となく似てるんですよね。よく似たモチーフがあちこちに出てきて、とても興味深いです。といってどっちかをベースにして書かれてという感じではないんですが。作曲年代的には、998番も第2巻も同じ頃に書かれたようです。もっとも書法的にはこの21番はリュート度ゼロでして、リュートソロの編曲することは不可能です。
平均律はとてもいい曲ばかりで、特に第2巻の作品は傑作群だと思うんですが、くやしいですがリュートで弾くことはできません。ホプキンソン・スミスは第1巻22番プレリュード変ロ短調を一音上げてハ短調で編曲しています。この曲に限って言えば、チェンバロの表現力に限界が見えてしまうので、リュートにおける編曲は大成功していると思います。まぁ、この手の曲はチェンバロよりもクラヴィコードで弾くといいですよね。クラヴィコードの音は、音が小さいとよく言われるリュートよりもずっと小さくて全くパーソナルな楽器と言っていいほどですが、非常に表現力に富んだ楽器です。一般に実際の音を聴く機会が日本ではほとんどないのが残念ですが。
平均律はとてもいい曲ばかりで、特に第2巻の作品は傑作群だと思うんですが、くやしいですがリュートで弾くことはできません。ホプキンソン・スミスは第1巻22番プレリュード変ロ短調を一音上げてハ短調で編曲しています。この曲に限って言えば、チェンバロの表現力に限界が見えてしまうので、リュートにおける編曲は大成功していると思います。まぁ、この手の曲はチェンバロよりもクラヴィコードで弾くといいですよね。クラヴィコードの音は、音が小さいとよく言われるリュートよりもずっと小さくて全くパーソナルな楽器と言っていいほどですが、非常に表現力に富んだ楽器です。一般に実際の音を聴く機会が日本ではほとんどないのが残念ですが。