で、リュート組曲ト短調995番の話ですが、一般的にはチェロ版の方が先に成立したと言われていますが、(つまりチェロ版がオリジナル)チェロのために書かれたのならわざわざスコルダトゥーラにする必要はないような気もします。つまり普通の調弦で曲を書き進める、というのが自然であるような感じがするんですけど、つまりリュート版の方がオリジナルだと言いたいんです。(笑)この説は昔アウグスト・ヴェンツィンガーが言っていたようですが、支持されてないようです。作曲年代を特定する方法として、筆写譜が書かれている紙質や筆跡を見て判断するようですが、それによるとチェロ版は1720年頃、リュート版はもっとあと(1730年頃か少し前)ということらしくて、これが定説です。でも定説とするにはあまり科学的ではないのではないかという気もします。
ひょっとしたら、チェロ版のもとになった原曲があって、その曲をチェロの普通の調弦で弾くにはちょっと難しいので、1音下げたスコルダトゥーラで編曲した、という推測です。その原曲はリュート曲で、後年になって(1730年頃)にまたバッハは筆記した。うーん、ほとんど根拠のない妄想に近いですが、でも「定説」もそんなに有力な根拠があるわけではないみたいですよ。少なくともアンナ・マグダレーナ・バッハなどの筆写譜が紙に書かれたのが1720年頃、シュスター氏のための組曲が紙に書かれたのが1730年前後ということだけが確かなだけで、実際の作曲年がわかっているわけではないのですから。曲の中身を検討したらリュート版がオリジナルだという考えもなりたつわけで、だからリュート版が先であるという考え方も両論併記で認めててもいいんじゃないかと思うんです。
ひょっとしたら、チェロ版のもとになった原曲があって、その曲をチェロの普通の調弦で弾くにはちょっと難しいので、1音下げたスコルダトゥーラで編曲した、という推測です。その原曲はリュート曲で、後年になって(1730年頃)にまたバッハは筆記した。うーん、ほとんど根拠のない妄想に近いですが、でも「定説」もそんなに有力な根拠があるわけではないみたいですよ。少なくともアンナ・マグダレーナ・バッハなどの筆写譜が紙に書かれたのが1720年頃、シュスター氏のための組曲が紙に書かれたのが1730年前後ということだけが確かなだけで、実際の作曲年がわかっているわけではないのですから。曲の中身を検討したらリュート版がオリジナルだという考えもなりたつわけで、だからリュート版が先であるという考え方も両論併記で認めててもいいんじゃないかと思うんです。